猫を祀る神社やお寺には、猫と人との感動秘話があった!

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猫のイラスト(11Cats ジュンジ)

神社やお寺に行くと、かなりの確率で遭遇する「猫」。

あなたの家の近所でも、猫さんが神社やお寺にいる光景をよく見かけるのではないでしょうか?

一般的に神社では、狛犬(こまいぬ)が祀ってあるイメージがありますが、日本には猫を祀っている神社やお寺もたくさんあり、中には狛犬ならぬ『狛猫(こまねこ)?』が出迎えてくれる神社もあるそうです。

そんな数ある神社・お寺の中には、“猫を祀るに至った経緯” に素敵な逸話が存在する場所がいくつかあります。

そこで今回は、そんな『猫にまつわる逸話』がある、全国の神社やお寺をご紹介したいと思います。

猫の愛を感じる物語

猫の宮(ねこのみや)【山形県】

神社の画像

出典:© Nagamati(Mar.17.2013)

所在地:山形県東置賜郡高畠町高安910

【猫が祀られたいきさつ】

およそ1200年前、高安村という所にとても信心深い夫婦が住んでいました。

この夫婦は子宝に恵まれなかったこともあり、猫をとても可愛がっていたのですが、何故かどの猫もすぐに死んでしまったそうです。

「今度こそ丈夫な猫を授かりますように…」

そう祈願した夜、枕元に観音菩薩が現れ「猫を授けるから大事に育てよ」とのお告げが降ります。

翌朝、夫婦が庭に出てみると、そこには一匹の三毛猫がいたのです。

二人は菩薩さまのお告げどおりにこの猫を大切に育て、そのうち夫婦にとてもよく懐くようになりました。

特に妻の行くところはどこでもついていくほどです。

そんなある日のこと、妻が用を足そうと便所へ行くと、いつものように後をついてきた猫が天井を睨みつけて唸っています。

妻はこの様子を恐ろしく思い、すぐに夫に相談しました。

すると夫は猫の様子を確かめるべく、妻の着物を着て便所にいくと、やはり猫がついてきて天井を見て唸ります。

これを見た夫は猫を怪しく思い、隠し持った刀で猫の首を切り落としました。

その瞬間、猫の頭は宙を舞い、天井裏に隠れていた大蛇に噛みついたのです。

猫が天井に向かって唸っていたのは、大蛇から夫婦や村人を守ろうとしていたため。

ことの真相を知った夫婦は自らの行為を悔やみ、この事実を村中の人に伝えました。

こうして村の安泰を守った猫は手厚く葬られたのち、供養のための堂が建てられ、その後は毎年春秋に法事が行われるようになったのでした。

愛猫家からすると「なぜ唸ったくらいで猫を殺す必要があったのか?」と、多少の疑問は残るお話しではありますが、人間を守ろうとしてくれたこの猫の優しい心には、後ろめたさにも似た何ともいえない感情がこみ上げてきますね。

美喜井稲荷神社(みきいいなりじんじゃ)【東京都】

神社の画像

出典:http://loco.yahoo.co.jp/

所在地:東京都港区赤坂4-9-19

【猫が祀られたいきさつ】

かつてこの神社は、大きな火事に見舞われました。

このとき住んでいた神主さんたちはぐっすりと眠っていたのですが、普段から世話をしていた猫に起こされ、命拾いしたといいます。

しかし残念なことに、猫自身は火事によって死んでしまいました。

そこでこの猫を供養すると共に、神社の神さまとして祀ることにしたそうです。

先ほど物語もそうですが、自分の身を呈してまで人間を守ろうとする猫の姿には、思わず涙がこぼれそうになります。

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お松大権現(おまつだいごげん)【徳島県】

神社の画像

所在地:徳島県阿南市加茂町不ケ63

【猫が祀られたいきさつ】

江戸時代、村の不作を救うために庄屋(江戸時代の村役人で身分は百姓)が、富豪にお金を借りました。

借金はすぐに返済したのですが、貸主である富豪は悪い奉行と手を組み、庄屋に「借金踏み倒し」の濡れ衣を着せたのです。

その後、庄屋は疑いの晴れぬまま病死し、さらには借金の担保になっていた土地までも取り上げられてしまいました。

妻の “ お松 ” は奉行所に訴えましたが、すでに買収されていた奉行は聞く耳を持たず、それどころか藩主に楯突いた罪で処刑されてしまったのです。

この無念を晴らすべく、お松の飼っていた猫が化け猫となって、富豪と奉行を代々祟り続けました。

この事実を知った村人たちは、お松と化け猫を憐れみ『お松大権現』を祀ったといいます。

ちなみに『権現(ごんげん)』とは “ 仏が仮の姿で現れたもの ” という意味だそうです。

繁栄・開運招福の物語

今戸神社(いまどじんじゃ)【東京都】

神社の画像

出典:© Kamemaru2000(Jan.29.2010)

所在地:東京都台東区今戸1-5-22

今戸地区は、『招き猫』の発祥の地としても知られています。

江戸時代末期、浅草に住む年老いたおばあさんが、貧しさゆえに愛猫を手放さければならなくなりました。

するとその夜、夢枕に手放した猫が現れ「私の形をした人形を作れば、福徳を授けます」と告げられます。

おばあさんは早速、その猫の形をした人形を作り、浅草寺の参道で売ることにしました。

するとこの猫の人形は飛ぶように売れ、おばあさんは一躍大金持ちになりました。

以来、今戸ではたくさんの猫の人形が作られるようになったといいます。

この猫の人形こそが、現代まで伝わる、あの『まねき猫』です。

その後、今戸地区にある今戸神社には招き猫が祀られるようになり、縁結びに所縁のある神社として知られるようになりました。。

また余談ではありますが、この今戸神社は、あの『新撰組』で有名な “ 沖田総司 ” の終焉の地でもあるそうです。

称念寺(しょうねんじ)【京都府】

神社の画像

出典:http://www.nekodera.net

所在地:京都市上京区寺之内通浄福寺西入上る西熊町

【猫寺と呼ばれたいきさつ】

称念寺の三代目の住職は、とても可愛い猫を飼っていました。

しかしこの頃の称念寺は、建立を命じた松平家とも疎遠になり、急激に衰退していた時期だったのです。

生活も苦しく、日々の食べ物も托鉢(たくはつ)に頼るしかありませんでしたが、和尚は自分の食べる分を減らしてでも、決して猫を手放そうとはしませんでした。

ある日、和尚がいつもの托鉢から戻ると、綺麗な着物を着た美しい女性が優美な舞を踊っていました。

月明かりに照らされた女性の影を見て、それが猫の化けた姿であることに気付いた和尚は「自分がクタクタになって托鉢をしている最中に、贅沢な着物を着て踊っているとは許せん!」と、あんなに可愛がっていた猫を寺から追い出してしまったのです。

数日後、その猫が夢枕に立ち、和尚に告げます。

「明日、寺を訪れる武士を丁重にもてなせば寺は再び隆盛する」

翌朝、松平家の武士が寺を訪れ「亡くなった姫が、この寺に埋葬して欲しいと遺言をのこした」というのです。

以来この寺は松平家と復縁し、以前にも増して繁栄したといいます。

もしかすると猫は、一度受けた恩を決して忘れない生き物なのかも知れません。

実際、猫が主人の裏切りにあっても恩を返すといった言い伝えも多いですよね。

家猫戻しの神社

阿豆佐味天神社(あずさみてんじんじゃ)【東京都】

神社の画像

出典:http://www.azusami-suitengu.net

所在地:東京都立川市砂川町4-1-1

こちらの阿豆佐味天神社は、立川市最古の建築物で、市の有形文化財に指定されている由緒正しい神社です。

もとは、安産・子授けのご利益がある神社として知られていますが、この神社が「猫返し」で有名になったのには、あるいきさつがありました。

ある日、ジャズピアニストである山下洋輔さんの愛猫が行方不明になってしまったのです。

彼は来る日も来る日も愛猫を探しましたが、一向に見つかりません。

愛猫が失踪してから17日後。

その日も彼は愛猫を探し回るなか、途中にみつけた神社で「猫が帰ってきますように…」と願掛けをしました。

するとあれほど探し回っても見つからなかった猫が、翌日に何事もなかったかのように帰ってきたのです。

さらには、別の猫が行方不明になったときにも、半信半疑ながらも再び神社で願掛けをすると、その猫もまた無事に帰ってきたそうです。

この話が雑誌のエッセイに掲載され、瞬く間に「猫返しの神社」として有名になりました。

また山下洋輔さんは、愛猫が無事に帰ってきたことに感謝し、自作の『越天楽(えてんらく)』という曲を奉納したそうです。

以来こちらの神社では、境内にジャズが流れているんだとか。

最後に

猫のイラスト(11Cats ジュンジ)

さて今回は「猫と人との感動秘話を持つ神社やお寺」を紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか?

私自信、神社やお寺に祀られることになった猫さんたちのいきさつを知って「猫と人との強い絆」にいたく感銘を受けました。

あなたの近所の神社やお寺にも猫さんがいるのなら、もしかすると数百年後には『猫神社』として、新たな言い伝えが生まれているかもしれませんね。

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この記事を書いた人
チョム
11Catsを束ねるボス的存在。このブログでは、ライターと写真撮影を担当する。目も開いていない頃のコキチを道で保護して育てたり、シロキーとコクロコの出産に立ち会い、子供たちを取り上げたりと猫たちからの信頼も厚い。幼少の頃からたくさんの猫と暮らしているほどの大の猫好き。
 
 

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