猫の舌「ザラザラ」した舌の秘密と3つの役割+5つの雑学

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猫の画像(11Cats レパニャン)

今回は「猫の舌」にスポットを当て、あなたに「へぇ~、そうだったのか」と思ってもらえるような5つの雑学をご紹介していきます。

あの「ザラザラ」した舌の正体から、猫の味覚にまつわるお話までを、画像盛りだくさんでお届けします。

もくじ

1.猫の舌のしくみ

猫の舌の特徴で、もっとも目立つところといえば、やっぱりあの「ザラザラ」ですよね。

あのザラザラした突起部分は糸状乳頭(しじょうにゅうとう)といいます。

この糸状乳頭は、舌の先から喉の奥に向かうようにしてビッシリと生えているので、口に入れたものを外へ逃がしにくい構造になっているんです。

また、糸状乳頭は舌に生えてはいますが、味を感じる器官ではありません。

2.猫が感じることのできる味

味覚のイラスト

猫の舌は、酸・苦味・塩味の3つを感じることができるといわれています。

ここでいう「酸」とは、私たちの思う「酸味=すっぱい」という感覚のものではありません。

猫にとっての酸は、肉に含まれるリン酸、カルボン酸、ヌクレオチド三リン酸などのことを指し、これらから「肉のうま味」を感じています。

また「苦味」は、腐った肉を食べてしまわない様、腐敗とともに増えるアミノ酸を苦みとして捉えているようです。

自然界において腐敗した肉を食べるということは、命の危険もあるため、苦みに対しては特に敏感です。

最後に「塩味」ですが、こちらは器官こそあるものの、味としてはほとんど認識していないともいわれています。

味というよりは他の動物の肉を食べる際に、その血肉の塩分を摂取する目的が重要な様です。

3.とても多機能な猫の舌の3つの役割

猫の舌は人間の手に匹敵するほどの役割を担っています。

その1:毛づくろい

毛づくろいする猫の画像(11Cats グレイ)

あのザラザラの突起がビッシリと生えた舌を見れば「ブラッシング」と言ったほうが的確かもしれません。

猫は糸状乳頭のある舌を上手に使い、体に付いた汚れを取ったり、絡まった毛をほぐします。

その2:やすり

猫の画像(11cats コキチ)

経験がある方なら分かってもらえると思いますが、猫の舌で舐められると結構痛いですよね。

それもそのはず。猫の舌(糸状乳頭)には、獲物の肉を骨から “こそぎ取る” ほどの力があります。

猫さんのお茶碗が綺麗に空っぽになるのは、あの舌のザラザラした部分で小さいカスも絡め取っているからです。

その3:ストロー

水を飲む猫の画像(11Cats ギズ)

あなたは、ワンコが水を飲む姿を見たことがありますか?

ワンコは舌ベロ全体を巻くようにして、すくった水を飲んでいますが、猫はちょっと違います。

猫は舌先を使い、器の水面を引っ張るように持ち上げて水柱を作り、その水柱ごと「パクッ」っと口に入れて飲んでいるんです。

これを1秒間に3・4回というスピードで繰り返しています。

例えるなら、ワンコはスプーン、猫はストローといった感じです。

4.出しっぱなしの舌の理由

舌を出す猫の画像(11Cats )

あなたも、愛猫さんが舌を出しっぱなしになったままの状態でいるのを見て、不安になったことはありませんか?

初めて見たときは「え?どこか調子悪いのかな…」と不安になるものです。

しかし大抵は、毛づくろいしている最中に呼ばれたり、物音がして気が逸れてしまったときに『舌をしまい忘れているだけ』なんです。

さらに猫さんの舌が出やすいのには、もう一つ理由が考えられます。

猫の口の画像(11Cats セッシー)

猫さんの歯は、上下に長い牙が2本ずつあり、その間に小さな歯が数本並んでいます。

そのために上下の前歯の間に隙間ができるので、舌が出やすい構造なんです。

普段の生活で、猫さんが舌の先をちょっと出しているくらいなら、特に心配ありません。

指でチョンチョンっと触ってあげれば、口の中に戻しますよ。

ただ、犬が「ハッハッハ」っとするように、舌を出しっぱなしにして口で息をしているようであれば話は別です。

猫は本来、鼻でしか息をしていないので、それが口で呼吸をしているということは

・鼻がつまって息ができない
・高熱があるので舌を冷やして熱を逃がそうとしている

というケースが考えられます。

この場合は、猫さんの体に異変が起こっているので、すぐに動物病院へ連れて行ってあげてください。

5.猫の舌と「猫舌」の関係

「わたし猫舌なんだよね…」

あなたも、こんな言葉を耳にしたことありますよね?

熱い食べ物を苦手とする意味の代名詞として使われているこの “猫舌”。確かに猫は熱いものを食べたりはしません。

しかし、それは猫に限ったことではないんです。

そもそも人間以外の生き物には、食べ物に火を通す(焼く・煮る・蒸す)という習慣がありません。

そのため「食べ物が熱い」という状態の方が『異常なこと』なんです。

自然界の食べ物(植物や動物の肉)においては、一番高くても40度程度のものしかありません。

猫以外のどんな動物であれ、40度を超えるような食べ物は「熱っちい!」と思うでしょう。

にもかかわらず、数ある動物の中から「猫」が選ばれたのは、はるか昔から「人間にとって一番身近な動物が猫だったから」という証なのかもしれません。

猫の画像(11Cats )

最後に

さて今回は、猫の舌の仕組み・役割・味覚などを5つのポイントにしぼってお話をさせて頂きました。

この記事を読みながら「へぇ~」と思って頂けていれば嬉しいです。

最後に、味覚についてもう一つ。

猫は「甘味」を感じないと言いますが、あれは果たして本当なのでしょうか?

私が小学生の頃に飼っていた白黒のハチワレ猫さんは、よく新品の砂糖のビニール袋を破って舐めていました。

ただ、その子は庭に生えていたキュウリも美味しそうにバリバリ食べていたので、味音痴だった可能性も否定できませんが…。

これについて話すと長くなってしまうので、今日はこの辺で。

それでは、また。

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