猫は木登りが上手なのに、犬が登れないのはなぜ?

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猫の画像(11Cats コキチ)

あなたも “猫は高い所が好き” というイメージをお持ちではありませんか?

完全室内飼いの猫さんでは、キャットタワーの最上階くらいが限界ですが、野良猫さんに至っては、塀の上や屋根の上、ときには見てるこっちがヒヤヒヤするくらい高い木の上で休んでいる子も見かけます。

猫の優れたジャンプ力を駆使して近くのものに飛び移りながら登っていけば、屋根くらいの高さであればお手の物なのでしょうが、周りに何もない高い木の枝には一体どうやって登っているのでしょうか?

そこでこの『どうやって高い木に登っているの?』に着目すると、何ともおもしろい事実が発覚したのです。

猫の○○が、木登り上手の秘訣だった!

猫と同じく身近なペットといえばワンコです。

同じ哺乳類で四足歩行、おそらくキック力でいえばワンコの方が強いでしょうが、彼らは木登りをすることが出来ません。

これには、猫と犬の体の構造で「ある部分」の違いが鍵になっていたのですが、どこだと思いますか?

ヒントは “ 硬い ” ・・・・・・・正解は・・そう!「骨」です。

この骨の中でも【鎖骨(さこつ)】が、猫が木登りを得意とするうえで重要な役割を果たしていました。

木登りをする猫の画像

出典:©トトト(Aug.01.2011)

猫には、退化して小さくなってしまったものの、現在でも『筋肉で繋がった鎖骨』をもっています。

この鎖骨があることによって、前腕を内側に曲げられるため『木に抱きつく姿勢』がとれます。

これにより自分の体を支えられるようになるので、手足の爪を引っ掛けながら木に登ることが出来るのです。

逆に鎖骨がない犬や馬は前腕を『前方向』に伸ばせるため、より遠くへ駆け出すことが可能になり、速く走ることができます。

時速120km で走り、陸上で最も足が速いとされるチーターはネコ科ですが、やはり鎖骨がありません。

木に登れる動物とそうでない動物とでは『鎖骨があるかないか』に差があったのですね。

*チーターは“ジャンプ”で木の上に登って、休むことがあります。

木の上で生活してる猫がいた!

鎖骨の存在により、木登りが得意であることがわかった猫ですが、そもそも『木の上で生活している猫』がいることはご存知でしょうか?

そんな変わった種類の猫の名前は「マーゲイ」

マーゲイの画像

出典:©Malene(Oct.09.2006)

ネコ科の中でも最も木登りを得意とし、生活のほとんどを樹上で行っています。

そのため捕食対象も樹上で生活するリスやネズミ、トカゲや鳥類が多く、ときには飛んでいる鳥に飛びかかって捕まえるという荒技も繰り出すそうです。

また後ろ足を回して反転させられるので、頭から木を駆け降りることが出来るほか、4本の手足すべてが枝を掴める構造になっており、サルのように一本足で木の枝にぶら下がったりもできます。

マーゲイと同じく樹上生活スタイルを持つウンピョウというネコ科の動物は、樹洞(じゅどう:樹の皮が剥がれて、木のなかが腐るなどしてできた洞窟状の空間)に子供を産むというから驚きです。

■ ウンピョウ

ウンピョウの画像

出典:© Lemmikkipuu(Jun.19.2005)

樹の上で生活するという生態系なだけあって、どちらも、動物がバランスを取るために重要な役割を果たすシッポが『太くて長い』という特徴があり、その見た目もよく似ています。

ちなみにウンピョウは漢字で『雲豹』と書き、体型がヒョウに似ていて被毛の模様が雲に似ていることから、この名前が付けられたそうです。

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ネコ以外にも…?!

私たち人間がそうであるように、鎖骨をもつ生き物は『前足(手)を器用に使える』という共通点があります。

例えば…

■ リス

リスの画像

出典:© Tomfriedel(Mar.04.2010)

リスは、どんぐりやヒマワリの種など、手先を器用に使って食べる姿が印象的ですよね。

またリスと同じげっ歯類であるウサギやハムスター、ネズミなども、同じく鎖骨があります。

ちなみにげっ歯類ではありませんが、ネズミ形目に分類されるモグラにも鎖骨が存在します。

■ モグラ

モグラの画像

出典:© Archaeodontosaurus (Dec.15.2012)

土中で生活をしているモグラ類の手には5本の爪があり、大型で円形のため土を掘るのには適しています。

しかし手の向きがもともと外側に向いているので、地上ではうまく扱えないそうです。

■ 鳥類

鳥の画像

出典:© Gyulfox (May.21.2010)

「手」という認識はありませんが、翼をもった鳥類にも鎖骨があります。

ただし鳥類の鎖骨は他の動物とは違い、一本しかありません。

これは鳥類が飛行をするために、体を軽くする手段としていくつかの骨を癒合(ゆごう)させ、不要な骨をなくした結果であるといわれています。

また、鳥の鎖骨は『叉骨(さこつ)』と呼ばれ、Vの字形をしています。

最後に

猫の画像(11cats セッシー)

さて今回は、「木登り上手な猫のヒミツは鎖骨にあった」というお話でしたが、楽しんで頂けましたか?

人間の骨の中では「すぐに折れる弱い骨」として知られる鎖骨ですが、ヒトの進化においては『鎖骨の存在』こそが手先を器用にし、さらには二足歩行を可能にしたともいわれています。

このように『鎖骨』は小さな骨ではありますが、実は進化を二分するほど重要な骨でもあったのです。

我らが愛する猫さんには、まだまだいろいろなヒミツがありそうですね。

それでは、今日はこの辺で。

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この記事を書いた人
チョム
11Catsを束ねるボス的存在。このブログでは、ライターと写真撮影を担当する。目も開いていない頃のコキチを道で保護して育てたり、シロキーとコクロコの出産に立ち会い、子供たちを取り上げたりと猫たちからの信頼も厚い。幼少の頃からたくさんの猫と暮らしているほどの大の猫好き。
 
 

2 Responses to “猫は木登りが上手なのに、犬が登れないのはなぜ?”

  1. グリコ より:

    ネズミは4足歩行じゃないの?

    • モーさん モーさん より:

      グリコ様

      本当ですね(^^;)

      早速、当該部分を書き直させて頂きました。
      この度のご指摘、誠にありがとうございました!

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