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猫はマイペースでプライドが高くて、感情を出さないと思われがち。でも、猫の生態を知り、そのしぐさの理由が分かれば意思の疎通もきっとできる!
そこで今回は、猫にみられる特徴的なしぐさの中から3つをピックアップして解明したいと思います。
もくじ
間抜けだけど どこか可愛らしい『匂いを嗅いだ後に口を開ける』
猫と一緒に暮らしている私たちが、必ず一度は見た事のある口を「パカッ」っと開けた表情。このなんとも間抜けな顔も、愛猫にされれば可愛くてたまりません。猫のするこの特徴的なしぐさは、必ず「匂いを嗅いだ後」にするため
「くせぇ〜」や「ぅわぁ…」
と言っている様に見えますが、このしぐさには「フレーメン現象」という名前があり、ちゃんと意味もあるんです。猫には味覚と嗅覚の他に、鋤鼻器官(じょうびきかん)というものが存在し、主にフェロモンの匂いを察知します。この鋤鼻器官(じょうびきかん)によって、猫は様々な情報を集めています。
この匂いの相手の
・性別は?
・状態は?
・知り合いか?
などといった、猫にはとても大事な情報です。しかし、この情報(匂い)を分析する場所が「上唇と上の歯茎の間」にあるため、嗅ぎ採った匂いを最大限にそこへ送ろうとするとアノ顔になってしまうんですね。
見た目こそ間抜けなしぐさではありますが、この顔をしているときは、愛猫さんが「情報の収集と整理」をしているときなので、ヘタにイジらず、そっとしておいてあげるのが良いのかもしれませんね。
どんな相手もメロメロ『頬をこすりつける』
こちらも可愛い猫のしぐさの一つ、スリスリ。我が家の猫さんたちも頻繁にやっています。私が朝起きて寝室から出たとき、外出から戻ったとき、お風呂から出てきたとき…。などなど、「我先に!」と足にからみついてきます。
一見、甘えてくれているように見えるこのしぐさ。実は「マーキング」に近しいものなんです。外出やお風呂によって自分の匂いが消えてしまうと、猫はとても不安を感じます。壁や机の脚、階段などに縄張り主張で匂いを付けるのと等しく、「この人は私のものよ!」という猫さんのメッセージなんですね。
あなたがお風呂から出た後に、頬をスリスリしたり、体を舐めてくれたら、それは愛猫さんがあなたを大切に思っている証拠です。ですから、「私も大好きだよ」という気持ちを込めて、撫で返してあげたり一緒に遊んであげると、猫さんとの信頼関係がより一層強まることでしょう。
最もキュートな『手をもみもみして爪を立てる』
猫が両手を突っ張って、交互に足踏みするように「ギュッ・ギュッ」とするこのしぐさは、愛猫さんが「赤ちゃん返り」をしている状態です。母猫のお乳を飲んでいる子猫の姿を見たことがありますか?
まさに、あの時の幸せな気持ちになっているんです。
このもみもみと併せて、寝床の布や自分の肉球をチューチュー吸う猫さんもいます。ちょっと切ない話によると、このチューチュー吸う行為は、子猫の時に十分にお乳をもらえなかったストレスが原因とも言われています。
我が家のコキチさんも、生後間も無い時に一匹で道路にいたところを見つけました。それからは人間の手だけで育てたせいか、眠くなると私のそばで丸まって、私の指を吸いながらゴロゴロいって眠ります。
猫が手をもみもみするのは、とても気分が落ち着いていて、幸せな気持ちになっている証拠です。ですから、もしあなたの愛猫さんが「このしぐさをしているのを見たことがない」というのであれば、落ち着ける場所やお気に入りの布団がないのかもしれません。
愛猫さんが隠れられる場所を増やしてあげたり、母猫を思い出しやすくなるように、猫の毛に似た素材の毛布やクッションを用意してあげると、この「幸せのしるし」を見る機会が増えるかも♪
まとめ
今回は、猫の『特徴的な3つのしぐさ』をお届けしました。ヒトと猫の言葉の壁は、まだまだ越えられそうにありません。しかし、相手を思いやる気持ちが互いの理解を生むのは、ヒトも猫も同じだと私は思っています。
この記事が、あなたとあなたの愛猫さんとの気持ちをつなぐお手伝いになれば幸いです。