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以前このブログでは『ひげから読み取る猫の気持ち』をお届けしました。こちらは、猫のひげの動きで、そのときの愛猫の気持ちを理解しようというものでした。
また、この記事の中で「猫のひげは、アンテナやセンサーの役割を持っているので、絶対に切ってはいけない」というお話もしました。
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しかしある日突然、愛猫のひげが途中から切れてしまっている、抜けてしまっているところを発見して、とても心配になってしまったという経験はありませんか?
そこで今回は、そんな『愛猫のひげが切れてしまっているときの理由と対策』についてまとめてみました。
もくじ
猫のひげが切れる最も大きな理由『自然に切れた』
愛猫さんとあなたが二人きり、なおかつ家の中だけで生活している場合、ひげが切れてしまっているそのほとんどの理由は「自然に切れた、抜けた」です。
春と秋、猫の被毛は換毛期(かんもうき)を迎え、新しい季節に対応するために身体中の毛が生え変わります。このとき一緒にひげも抜け落ち、新しいひげへと生え変わるのです。
また換毛期と重ならなくとも、猫のひげはおよそ半年サイクルで生え変わりますので(仔猫はもう少し早い)この場合の愛猫さんのひげには、なんの問題もありません。
また人間の抜け毛や禿のように、年齢とともにひげが抜けやすくなる子もいるので、高齢猫の場合は、顔のひげが全体的に薄くなることもあります。
このどちらでもない、つまり突然一気にたくさんのひげが切れてしまっている、抜けてしまっている場合は、体の異変や病気、ストレスが原因であるケースが考えられます。この場合はすぐに病院に行って、担当の先生に相談しましょう。
猫同士なら仕方ない『ケンカで切れた』
愛猫さんがいつでも外に出かけられる環境の場合や、兄弟猫、他の猫さんとも一緒に暮らしている場合は、他猫さんとのケンカが原因である場合が多いです。
的確にひげだけを狙われるケースはまれだと思いますが、猫パンチや顔への噛みつき攻撃の際に、ひげが切れたり抜けたりしてしまったのでしょう。
このとき愛猫さんは、ケンカに負けたショックでプライドが傷ついている可能性も考えられますので、体のケガの確認だけではなく、心のケアにも気を配ってあげてください。
ときにはこんなことも『母猫が抜いてしまった』
あなたと愛猫さん、そして愛猫さんの家族もともに暮らしている場合、ひげが切れてしまっている原因は『母猫のケア』の可能性が高いです。特に子猫の場合は、母猫が毛づくろいをしてあげている際、ひげを食べたり、抜いてしまうケースがあります。
これは、母猫が子猫の顔についたゴミと勘違いした、または子猫のケアの一環である、さらには子猫が勝手に何処かへ行ってしまわないようあえてひげをカットしているなど諸説ありますが、いずれにせよこの場合にも特に問題はありません。
我が家でも、子猫のひげがごっそり抜けてしまっている事態を見かけ、とても心配したことがありましたが、その後の子猫の生活を注意深く見守った結果、特に支障をきたしている様子は見られませんでした。
おそらくこれは、子猫側が母猫のケアの一環と考えているので、多少行き過ぎたケアであった場合でも、子猫は自分できちんとその後の生活に対応していくだけの能力を、あらかじめ兼ね備えているのではないかと考えています。
やはり子猫のことは、母猫が一番よくわかっているということなのでしょうね。子猫のひげのケアに関しては、人間があれこれ気をまわすより、親子のコミュニケーションを優しく見守ることが、一番最適な形であるのかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、愛猫さんのひげが切れてしまっている場合の理由と対策をお届けしました。猫のひげが大切なものであることを知っている人も多いので、自分の知らないところでひげが切れてしまっていたり、抜けてしまっていると、やはり心配になるものです。
しかし、こうした理由や対策をきちんと知っていることで、過剰な反応をしたり、よけいな心配をする気苦労も減らすことができます。
可愛い愛猫さんとの暮らしの中では、こうした細かな部分に気を使うことはもちろん大切ですが、それよりもお互いが出来る限り自然な形で、お互いを理解し合えることが、何より重要なことなのではないかと考えています。
本記事が、あなたと愛猫さんとの暮らしのお役に立てれば幸いです。