ボス
生年月日:2013年4月4日
性別:男の子 ♂
本名:ボス
性格:気が小さくてビビり。
動体視力:鋭い
その鋭い眼差しとアゴヒゲの様な模様から “ボス” と名付けられた男の子は、実は見た目と正反対に一番のビビり屋さんなんです。
もくじ
カーテンの陰に…
ボスが我が家で一番のビビりであると決定付けられた、とある日のお話。
その日、私は二階でトイレの掃除をしていました。
すると、一階からシロキーとコキチさんの威嚇合戦の声。
扉はちゃんと締めてあり、部屋の間に設置した金網の隙間からお互いに顔を見合わせるくらいしか出来ないため、どちらの猫にも怪我の心配がない私は気にせず掃除をつづけていました。
しばらくすると、コキチさんとの威嚇合戦を終えたシロキーが戻って来たのですが、感情が高ぶったままのシロキーは寄ってきた子に「シャー!!」と猫パンチを食らわせてしまったのです。
すると、さっきまで静かだった子たちも背中の毛を逆立てて警戒態勢が伝染していきました。
「コレはマズい…」
と思った私は、事の発端であるシロキーの背中を撫でて落ち着かせ、一匹、また一匹と撫でては落ち着かせてを繰り返し、その場を鎮める事に成功しました。
「はぁ~、ケンカにならなくて良かった」
そう安堵して、ふと辺りを見渡すと、ボスが階段の方を見て「ヴゥ~」と唸(うな)っています。
「誰に唸ってるんだ?」
気になって見に行くと、ボスの視線の先には誰もいません。まだ緊張感から抜けられないんだと思い、ボスの体を優しく撫でます。それでもまた「ヴゥ~」。その後も2、3度…「ヴゥ~。ヴゥ~」
ボスの視線の先と、唸るタイミングの接点に気づいた私は大爆笑!!
なんとボスは、風で揺れるカーテンを怖がって唸っていたんです(笑)
きっとカーテンの陰に、コキチさんが居ると思ったんでしょうね。もう可愛い過ぎます。
そもそもボスは子供の頃から臆病な子で、私やモーさんがオモチャを振り回していてもなかなか入って来ないし、たまに手を出してきても、私たちが動いたりボスと目が合ったりするだけで逃げてしまうような子でした。
でも、モーさんがそんなボスにめげる事なく、なるべく1対1で遊ぶ様に心がけて、ボスがオモチャを捕まえた時には
「おぉ~!ボス偉いなぁ~!よしよ~し!」
と大げさに褒めてあげるというのを根気よく続けた結果、今では他の子に負けないくらいオモチャに突進してくるし、私たちが家に帰ってくると階段を “タッタッター” と駆け降りて足にスリスリしてきます。
どんな動物も、心からの愛情は伝わるものですね。
ビビり屋さんボスの仲良し兄弟
そんなビビり屋さんボスには、「心の友」と呼べる兄弟がいます。
そぅ!レパニャンです。私は、この子たちが産まれてこの方、喧嘩というものをしている場面を一度も見た事がありません。
もちろん個々では、レパニャンとジュンジのパンチの応酬とか、クロニャンを追っ掛けるボスとか、他の色んな組み合わせは幾度となく見てきましたが、この兄弟に限っては皆無です。
下記の写真を見て頂ければ一目瞭然ですね。
生後すぐから幼児期・成猫になっても、この兄弟は一緒がいいみたいです♪
パパにゃんの遺伝子
当たり前ですが、この子たちにも “パパ” という存在がいます。
一緒に暮らしてはいませんが、以前住んでいたアパートの玄関先で、私は一度だけ、ボスのパパに会ったことがあるんです。
正確には「おそらく、この猫だな」という程度ですが、それはそれは大きな体つきのオス猫で、白い手足に綺麗な灰色のハチワレ模様…まさに、今のボスと同じカラーリングでした。
彼は近寄るでも離れるでもなく、私としばらく見つめあった後「ダァ~」という不細工な声で一鳴きすると、そのまま帰っていきました。
それ以後、彼と会う事はありませんでしたが、もしかしたら「妻と子供たちを頼みます。」と、あいさつをしに来てくれたのかもしれません。
それから子供達はすくすく成長し、日々個性が出てくる中で、パパにゃんの事なんてとうに忘れていたある日のオヤツタイム。
袋がうまく開かず、オヤツを目の前に “おあずけ状態” になってしまったんです。
ソレがオヤツだと知っている10匹のニャンズは
「早く食わせろー!グズグズするなー!」
と足元で一斉に
「ニャー!ニャー!ニャー!ダァ~!ニャー!ニャー!ダァ~!」
…ん?
どこかからとんでもなく不細工なダミ声。それが、ボスの声を初めて聞いた日。
そして「やっぱりあの日見た彼は、パパにゃんだったんだな」と、ほんわかした気持ちになった素敵な日でもありました。
下痢気味
ボスはメンタルの弱い子ですが、実はお腹も弱い子なんです。
風邪をひいたり、食あたりを起こしたとかでもなく、ただただ毎日のウンチが下痢気味です。
動物病院でウンチの検査もしてもらいましたが、特に寄生虫やらがいる事もなく、毛並みも綺麗で体重も平均並み。
そこで先生のアドバイスをもとに、食事療法として《ヒルズ プリスクリプリプション w/d》を食べさせる事から始めました。
この《ヒルズ プリスクリプリプション w/d》は食物繊維が豊富に入っているので、柔らかいウンチを固形にしやすいとのこと。
しかし数か月の間、ボスに食べさせて様子を見ましたが、これといって特に改善は見られませんでした。
その後も、別タイプの種類のゴハンに変えてみたりと色々しましたが一向に良くなりません。
結局、何度か病院に通う内、先生から
「先天的にお腹の弱い子なのかもしれないですね。」
と診断されました。
これだけ聞くと、先生がサジを投げたように聞こえるかもしれませんが、実際にボスの母猫であるコクロコさんも、子猫の頃から日常的にゆるゆるウンチをする子なので、可能性としては十分にありえることです。
なので今は、定期的に整腸剤を飲むことで落ち着いてます。
完全に良くなったというわけではありませんが、整腸剤を飲むことで固形のウンチ率も上がっていますし、整腸剤は薬ではないため安心して飲ませる事ができています。
しかも、どうやら美味しいらしく、ボスの前に差し出すと自分から食べてくれます。
風邪薬も同じくらい美味しそうに食べてくれると助かるんですがね…。
つづく
さて今回は、完全に名前負けしてしまったボスのご紹介をさせて頂きました。
次回はボスの兄弟であり親友のレパニャンについて、お話したいと思います。
我が家の子供たちも今回で6ニャン目!!
ついに折り返し地点を通過しました! 残り5ニャンの紹介も気長に読んで頂ければ嬉しく思います。