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【トイレハイ】ウンチの後は全力ダッシュ!な猫の気持ちと2つの理由

猫と暮らす私たちとっては日常的な光景ですが、猫はトイレでウンチをしたあと、なぜか全力で家中を走り回ります。

ダッシュで階段やキャットタワーを登り降りしたり、ものすごいハイテンションで爪を研いだり、はたまた同じところを全力で行ったり来たりと、とにかく突然ハイテンションになるのです。

この不思議な行動を、猫好きの間では『トイレハイ』と呼ぶそうですが、なかなかどうして、これ以上ないくらいのぴったりなネーミングだとは思いませんか?

また、こんなタイトルをつけておいてなんですが、実はこの『猫がトイレハイになる理由』については、諸説あるものの、今のところは明確な理由がわかっていないそうです。

我が家には11匹の育ち盛りの元気な猫たちがいますが、例に漏れず、この子たちもウンチをしたあとはトイレハイ状態になります。

しかし、この子たちのトイレハイをよく観察してみると、その子その子の性格から、なんとなくそんなトイレハイの理由らしきものが見えてきたのです。

そこで今回は、一般的によく耳にするトイレハイの2つ理由から、我が家の11Catsの性格を通して見えてきた新しい仮説と、そのときの猫の気持ちを探ってみたいと思います。

もくじ

野生で暮らしていた頃の名残を遊びに変えている

トイレハイに関して、一般的にいわれている理由の中で最もよく耳にするものが『野生で暮らしていた頃の名残』というものです。

猫は野生で暮らしていた頃、主に単独で行動していました。しかし、いくらネコ科で肉食の動物といえど、ライオンのように体が大きく外敵がいないわけではないので、トイレというどうしても無防備になる状態は、猫にとって死活問題になります。

そこで、外敵に自分の存在を気付かれないよう、ウンチという強い匂いを放つものから一刻も早く離れようとして全力疾走する、という説です。

この説に協力してくれたのが、我が家の唯一の黒猫クロニャンです。

クロニャンは11匹の中でも一番体が小さく、何事にも強い警戒心を示します。そのくせ、兄弟にはしょっちゅうチョッカイをかけるので、いつも誰かに追いかけられるという、とてもヤンチャな性格です。

クロニャンを一言で例えるなら、漫画やアニメに出てくるような典型的ないたずら猫ですね。

そんなクロニャンは、必ず自分専用のトイレでしかおしっこをせず、ウンチもトイレドームが置いてある “横” でします。

普段のクロニャンを見るに、気は小さいものの、かなりの負けず嫌いでもあることから、これは「兄弟に無防備なところを見せないよう、さっさとウンチを済ませてこの場から離れよう」と考えているのではないかと思っています。

実際クロニャンがトイレに入ると、他の兄弟が様子を見にくることもあるので、プライドの高いクロニャンとしては、こうした状況は面白くないのでしょう。

とはいえ、やはり昔から一緒に育ってきた兄弟ですので、ケガをするようなレベルのケンカをするわけではありません。ということは、これはクロニャンにとって命の危険を感じるほど深刻な問題ではないはずです。

これらを踏まえて考えをまとめると、クロニャンのトイレハイは野生の頃の名残であると同時に『遊びの一環』なのではないかという答えにたどり着きました。

猫はとても賢い動物なので、家の中で暮らしている以上、命の危険はそれほどないということは十分理解しているはずです。

さらには『ウンチをしたあとはテンションがあがる』という本能も理解しているので、この特性を利用して遊びに変えているのではないか、というのが個人的な見解です。

もし、あなたの家の愛猫さんが、我が家のクロニャンのような性格なら、ウンチをしたあとの上がったテンションを愛猫さんなりに楽しんでいるのかもしれません。

一仕事終えたあと、不安から解放されたあとの開放感

上記でもお話したように、野生で暮らす猫にとって、トイレはとても危険の伴う行為です。そんな大仕事をやり終えた開放感から、ウンチをしたあとはダッシュをして喜びを表現しているという説があります。

近い説に『縄張りを主張できた喜び』というものもありますが、猫がウンチで縄張り主張する際には、自分のしたウンチは埋めないといわれます。

我が家の子の中には “ウンチを埋めたあと” にトイレハイになっている子もいるので、この説はやや信憑性が薄いかなと思っています。

しかし『一仕事終えた後の開放感』であれば納得がいきます。

また、この説を基にした個人的な考えでは『猫はウンチがしたくなると不安な気持ちになるのではないか?』と思っています。

野生で生きていた頃のトイレは死活問題ですので、こうした経験を繰り返してきたのであれば、猫の記憶の中には『排泄=危険』という認識があっても不思議はありません。

実際、我が家のグレイは、毎回ではありませんが、ウンチがしたくなると「ナァ~」となんとも情けない声をあげて部屋中をウロウロした挙句、トイレに入っていきます。

その後は、やはりトイレハイ状態になって出てくるのですが、これは『不安から解放された喜び』でもあるのではないかと思っています。

このグレイの『トイレの前に鳴くクセ』は子猫の頃からずっと続いていて、少し可哀想だなと感じていました。

そこで、グレイがトイレから出てきたところを見かけたら「偉いね~ウンチできたね~」と声をかけるようにしたところ、トレイ前に「ナァ~」と寂しそうに鳴くことが少なくなったのです。

あくまでもこちらの勝手な思い込みにすぎませんが、もしかすると少しだけ安心してトイレができるようになったのかもしれません。

もし、あなたの家の愛猫さんが、グレイのようにトイレの前に不安そうな声で鳴いているようであれば、トイレが終わったあとに優しく声をかけてあげると、そんな不安な気持ちを和らげてあげられるかもしれません。

まとめ

2つの仮説から我が家の猫たちを観察するに、トイレハイは『野生で生きていた頃の名残で、これを遊びに変えている』

そして、これも野生の名残で『不安から解放された喜びを表現している』というのが我が家の見解です。

こうした謎な行動をもつのも猫の特徴であり、魅力の一つです。

また、人間側から見て不可解な行動にも、猫にとっては大切な意味があると考えると、そんな猫の気持ちを理解しようとすることには大きな意義があるのではないかと考えています。

本記事が、少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。