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【子猫版】鳴き声から気持ちや意味がわかる『猫語一覧』

「猫の鳴き声から気持ちを知りたい」と願うのは、猫と一緒に暮らす私たちの共通の想いです。

このブログでは、以前『猫の鳴き声に注目した愛され度チェック』『ゴロゴロに隠された4つの気持ちと秘密』という、猫の鳴き声に着目した記事をお届けしました。

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この記事の中でも少しだけご紹介したように、猫は『猫同士のコミュニケーション』を、しぐさやボディーランゲージで行うため、基本的にあまり『鳴き声』を活用することはありません。

ですので、人間と共に暮らす猫にとっての鳴き声は『人間とのコミュニケーション』を図るために使われているといわれています。

また、猫はとても賢い動物であるため、自分が発した鳴き声に『人間がどう反応したか?』をきちんと記憶しています。

そして、必要に応じて鳴き声を使い分け、自分の欲求や気持ちを伝えたり、人間とのコミュニケーションを図ろうとするのです。

そのため、その家その家の愛猫さんによって、鳴き声の意味するところが違うといったケースも存在します。

しかし、まだ子猫のうちであれば、こうした『自分の鳴き声に対する人間の反応』というデータが不足しているため、どちらかといえば野生時代の母猫に対する鳴き声をそのまま使って、私たちに語りかけている可能性が高いのです。

ということは、成猫にくらべ、鳴き声に込められた欲求や気持ちを、私たちがくみとってあげられる可能性が高いということにもなります。

そこで今回は、そんな『子猫の鳴き声』に着目し、鳴き声に秘められた子猫の気持ちを『猫語』という形でご紹介したいと思います。

この『子猫版の猫語』を活用して愛猫さんの気持ちを理解し、豊かで心の通ったコミュニケーションを育んで頂ければ幸いです。

もくじ

ニーニー・ミーミー【生まれたて〜生後1ヶ月以内】

我が家へ最初にコキチがやってきたときは、まだ目が開いたばかりの乳飲み子で、母猫もいないという状況の中、一番よく耳にした鳴き声が、この「ニーニー・ミーミー」でした。

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少しこもったような小さな声で、繰り返しいつまでも「ニーニー」と鳴いているときは、お腹が空いて母猫にお乳を求めているときの鳴き方です。

乳飲み子のころの子猫は、2〜3時間おきにミルクを飲んでは眠り、目が覚めると周りの状況を確認し、また「ニーニー・ミーミー」と鳴いてミルクをせがむ、といった行動を繰り返します。

また、このころの子猫はほとんど目が見えていない(目が青いうちは視力がない)ため、大きな不安を感じている可能性も高いので、鳴き声だけではなく、小さなしぐさひとつひとつにも気を配り、愛情を持って接してあげてください。

また、このときにあげるミルクは人間用の牛乳ではなく、きちんと『猫用のミルク』を用意しましょう。

人間用の牛乳には『乳糖』という成分が含まれていますが、子猫はこの要素を体内で分解することができません。そのため、すぐにお腹を壊してしまいます。

子猫の下痢は命に関わる場合もありますので、必ず『猫用のミルク』を少しだけ温めたものを飲ませてあげてください。

ニャァオニャァオ・ニィャーニィャー【生まれたて〜生後1ヶ月以内】

乳飲み子の鳴き声で、次に多いのが「ニャァオニャァオ・ニィャーニィャー」という鳴き声です。

文字に起こすとお伝えしにくいのですが、先ほどの「ニーニー・ミーミー」との違いは、より声が大きく、どちらかといえば必死さを感じさせるような鳴き声であるという点です。

これは「オシッコやウンチがしたいとき」のサインです。

また子猫にとって、それほど切羽詰まった状況でない場合は、先にご紹介した「ニーニー・ミーミー」と聞き分けられないこともありますが、「ニーニー・ミーミー」と鳴いているのに関わらずミルクを飲まないという場合は、ウンチがしたい可能性を疑ってみてください。

生後間もない子猫は、自力でウンチをすることができません。

本来であれば、母猫が子猫の肛門を舐めて刺激してあげることで排泄を促すのですが、我が家のコキチのように母猫がいない場合は、私たちが母猫の代わりを担う必要があります。

そのときは、柔らかいコットンなどを人肌程度のお湯に浸したもので、やさしく子猫の肛門をトントンしてあげましょう。

すると子猫は、少しずつウンチを出しはじめます。

慣れないうちはなかなかウンチをしてくれないかもしれませんが「トントンしてもウンチが出ないから」といってすぐに諦めてしまうのではなく、根気よく『ウンチが出るまで』続けることも重要です。

子猫にとっては『便秘』も、下痢と同じく命に関わる深刻な事態です。

1〜2日程度であればウンチをしないこともありますが、3日以上になると便秘の可能性がでてきますので、できるだけ早く最寄りの動物病院の先生に相談されることをお勧めします。

ミューミュー・クゥークゥー【生後1ヶ月ほど】

生後1ヶ月くらい経って少しずつ歩けるようになると、今度は家中をウロウロしながら小さな声で「ミューミュー・クゥークゥー」と鳴いている姿を見かけることが多くなるかと思います。

連続した高音の鳴き声は、先ほどご紹介した「ニーニー・ミーミー」「ニャァオニャァオ・ニィャーニィャー」と同じように、子猫が何かを要求しているときの鳴き方です。

「ニーニー・ミーミー」であれば『ミルクが欲しい』

「ニャァオニャァオ・ニィャーニィャー」であれば『ウンチがしたい』

といった具合ですね。

そして今回の「ミューミュー・クゥークゥー」は、甘えたい、寂しいという気持ちを表しています。

子猫の育て役を担っている私たちにとっては、少しつらい鳴き声ではありますが、この声は母猫を求める子猫の鳴き方です。

やはり子猫にとって母猫は特別な存在なので、私たち人間はどうしても完全には母猫の代わりを果たすことができません。

ですので、この鳴き声を聞いたときには、できる限りの愛情を持って愛猫さんを可愛がってあげてください。これがせめてもの、人間ができる精一杯の愛情表現の形であると考えます。

このときに子猫に注いだ愛情は、必ずこの先の生活での『信頼関係』や『親子の絆』へとつながっていきます。

ぜひ、そんな子猫の気持ちを尊重し、あなたの精一杯の愛情で応えてあげて欲しいと願っています。

ニャーニャー・ニャーオー【生後2ヶ月ほど】

この頃になると鳴き声も少しずつ大人の猫らしくなり、またその表現の幅も広がっていきます。

そんな時期に一番よく聞かれる鳴き声が「ニャーニャー・ニャーオー」といった、いかにも猫らしい鳴き声です。

声が大人ぽくなったとはいえまだまだ子供ですので、この鳴き声はやはり『食事の催促』『かまって欲しい』『遊びたい』という要求の鳴き声です。

乳飲み子の頃とは違い、こちらへ向かって歩いてきたり、手を出したりとボディランゲージも組み合わせて伝えてくれるので、そのときの状況によって『子猫が何を要求しているのか』をくみとってあげましょう。

ウーウー・ウァーウァー・ウルルウルル【生後2ヶ月ほど】

これも要求を伝える鳴き方ではありますが、先ほどの「ニャーニャー・ニャーオー」よりも小さめで、どこか少しだけ寂しさを感じる鳴き声です。

これは、生後1ヶ月頃に聞いた「ミューミュー・クゥークゥー」と同じく、母猫を求めるときの鳴き声です。

生後2ヶ月頃は、子猫が少しずつ自立をはじめる時期でもあります。しかし、まだまだ子猫であることは変わりありませんので、ときには母猫を思い甘えたくなることもあるのでしょう。

そんな愛猫の声を聞いたときには、やはりたっぷりの愛情をもって接してあげることが一番の対応であると考えます。

「どうしたの?」とやさしく声をかけながら、母猫が子猫に毛繕いをするように、体をゆっくりと撫でてあげてください。

きっと愛猫さんは、そんなあなたの気持ちを理解してくれるはずです。

カッ!・シャッ!【生後半年くらい】

生後半年くらいになると顔つきもすっかり猫らしくなり、体もサラサラの被毛へと生え変わります。

好奇心もとにかく旺盛な頃で、一日中やんちゃに動き回っては、とにかく何にでも手を出してみたいといった、子猫が一番可愛い時期でもあります。

この頃になると、子猫はトイレや食事も自分だけでできるようになり、おもちゃがあればひとりでも遊ぶようになります。

そして、性格面では『自己主張すること』を覚えます。

今回の鳴き声は、ご説明するまでもないかもしれませんが、子猫が怒ったときに発する鳴き声です。

成猫であれば「ファー!・シャー!」などにあたるものですが、まだ子猫のためにこの発声が上手くできず「カッ!・シャッ」となってしまうようです。

一緒に遊んでいるときや、見たことのない動くものに対して聞くことのできる鳴き声です。

このとき、全身の毛が逆立っていたり、しっぽがブワッと太くなっているようであれば、少し怖がっている可能性もあるので、やさしい声で「どうしたの?」と話しかけてあげましょう。

ンナァー・ウヮーン【1歳前後】

猫は、1歳で成猫になります。

体の成長もピークを迎え、骨格もほぼ完全に形成されるので、体型や体はすっかり大人です。

今回の「ンナァー・ウヮーン」という、いつもの鳴き方とは少し違った、低くて声量もひときわ大きなこの鳴き声は、生後6〜9ヶ月ごろによく聞かれる声で、これは発情によって異性を求めるときの声です。

メス猫さんの場合は、生後半年を超えたあたりから子供を産める体になってくるので、この時期に生まれてはじめての発情期を迎えます。

今後の愛猫さんとの生活を考え、不妊手術を決断するのであれば、この時期がよいかもしれません。

ちなみに、発情を迎えた猫はやたらと外に出たがりますので、家出やベランダからのジャンプには注意が必要です。また、発情期の猫は注意力も散漫になりやすく、交通事故などにも遭いやすい傾向にあります。

あなたの愛猫さんの命を守るためにも、発情期の声には一早い対策を心がけましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は子猫の期間に絞って、鳴き声に秘められた意味と気持ちをご紹介しました。

こうした子猫の鳴き声から「何を伝えようとしているのか」をくみとってあげることはもちろん大切なことです。

しかし、何よりも重要なのは、その『くみとった気持ちにどう応えてあげるか』であると考えます。

今回の記事が、そんなあなたと愛猫さんの豊かなコミュニケーションを育むために、お役に立てれば幸いです。