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猫の気持ちを理解して猫に好かれる人になろう!今日からできる 最も効果的な5つの方法

猫と暮らす私たちにとっては「猫に好かれる人になる」というよりは「いかに密なコミュニケーションをとることができるか」が、愛猫との豊かな暮らしを創っていく上で、大切なことだと考えます。

しかし「猫が好きだけど一緒に暮らすことはできない」「暮らすまでじゃないけど猫には好かれたい」「単純に猫が好き」

そんな方も、世の中には多いのではないでしょうか?

そこで今回は、11匹の猫と一緒に暮らしてきた経験と、今まで学んできた猫の気持ちに関する知識を活かして『今日からできる 猫に好かれる人になる最も効果的な5つの方法』をご紹介したいと思います。

もくじ

まずは猫のタイプを知ろう

まず、あなたが仲良くなりたいと考える猫さんは、普段どんな暮らしをしているのでしょうか?

家の中だけで暮らしている家猫さん、家と外を自由に出入りできる環境で暮らしている外猫さん、そして野良猫さん。

もちろん、その子その子によって性格は様々ですが、まずは生活環境によって、その子のタイプを分けることができます。基本的には『野良猫 > 外猫 > 家猫』の順に、警戒心は高い傾向にあります。

時折、初対面からすでに愛想らしい野良猫さんがいますが、これは食べ物を持っているかもしれない相手へのご機嫌お伺い、つまり計画的な『猫戦略』の一部です。

これはあなたを信用したり、好意を持っているからというわけではなく「食べ物をくれるかもしれないから」という、賢い猫の生きる知恵なのです。

しかしそんな野良猫さんとでも、きちんと猫の気持ちを理解してコミュニケーションを重ねれば、信頼関係を築き、仲良くなることは可能です。

また、猫は犬と違って服従関係を求めていません。あくまでも『仲良くなる = 友達』です。この部分への理解は、最初に心得ておく必要があります。

そして、今回お届けする方法は『警戒心がMAXの子と仲良くなる方法』です。これさえ知っておけば、まずどんな猫さんとでも必ず仲良くなれるでしょう。

一人でも多くの方が猫の気持ちを理解し、お互いが豊かな心を育める素敵な関係性を築いて頂けることを、何よりも願っています。

目をまっすぐ見てくる相手は苦手

猫の世界では、目を合わせることは「ケンカを売っているサイン」になります。これは例え、自分の親兄弟であってもです。

また、猫はとても賢い動物なので、人間相手にケンカを売っても勝てないことをよく知っています。つまり、人間が猫の目をまっすぐ見ながら近づいてくることは『物凄い大きな相手に絡まれている』のと同じ意味になってしまうのです。

仲良くなりたいと考える猫さんと対面したときは、まっすぐ目を見ることは避け、まずは鼻先や胸元に視点を合わせましょう。

知らない相手は “におい” で確認したい

猫は、鼻と耳がとても発達していますが、目はそれほどよくありません。そのため、安全か危険かを『におい』で判断するという習性を持っています。

はじめて見る物やこれから食べるもの、そしてもちろん、初めて会った動物も”におい” を嗅ぐことで、まずは相手を知ろうとするのです。

目を見ないようにしながら、仲良くなりたいと思う猫さんに近づくことができたら、いきなり撫でようとするのではなく、まずは人差指を差し出して自分のにおいを嗅いで貰いましょう。

このとき心の中で「私はあなたと仲良くなりたいと思っているよ」「危害は加えないよ」と思うことを忘れずに。

こうしてしばらくは、あなたのにおいを嗅いでいると思いますが、敵意がないことさえ確認できれば、猫は安心していつもの生活に戻っていきます。

ワンちゃんのように、ここでしっぽを振って愛想を振りまいてくれないところが、猫の特徴です。そっけない態度に焦って、こちらから一気に距離を詰めようとすると、せっかく近づいた心の距離がグンと離れてしまいます。

猫と仲良くなるためには、本当に少しずつの心のコミュニケーションが必要です。全く心を許してくれないからといって諦めるのではなく、ぜひとも優しく広い心で、気長に接してあげてください。

低い声、大きな声が苦手

猫はとても耳の良い動物です。人間の3倍近い高音域も聞き取ることができる猫の耳は、その性質から低い音や大きな音が苦手です。

男性の場合、元々声が低いので少し不利ではありますが、できるだけ優しい声で、なおかつ高い声で話しかけてあげましょう。

その子が心地よいと感じるトーンを見つけることができれば、こっちのものです。ぜひ、その感覚を忘れないうちに、いろいろと話しかけてみましょう。

突然の動くものに反応してしまう

声と同様に、もう一つ気を付けなければならない重要なポイントは『できるだけゆっくり動く』ということです。

野生で生きていたころの猫は単独で行動することが多かっため、そもそも警戒心が高い動物です。そのため、早く動くものに過敏に反応してしまう習性を持っています。

せっかく仲良くなるための空気を作れたのに、急に動いてしまったがために、その子の狩猟のスイッチが入ってしまっては元も子もありません。

しゃがむときや立ち上がるとき、また歩くときにも、できるだけゆっくり動くことを心がけましょう。

優しく撫でられるのが好き

目を合わせずに近づくことに成功し、あなたのにおいを嗅いで貰って、いくつか会話をすることができたら、いよいよ次はスキンシップです。

猫にとって、人間に撫でられることは、毛づくろいをして貰っているのと同じ効果があるといわれています。猫の同士のコミュニケーションや母猫と子猫のコミュニケーションにも毛づくろいは欠かせません。

このときのポイントは『いきなり頭から撫でない』ということです。これはワンちゃんにもいえることですが、頭を撫でられる、ということは『人間の手が上から覆い被さってくる』ということです。

もしあなたの頭上に、自分の何倍もある大きな手が迫ってきたら・・ちょっと怖いですよね?

ですので、必ず猫を撫でるときは『下から手をまわすこと』を心がけてください。このとき、一般的には『あご下』や『耳の裏側の付け根』を撫でられることが好きな子が多いです。

しかし、この『好きなポイント』にも個体差がありますので、その子が撫でられて気持ちいいと感じるポイントを、その子の反応を見ながら探りつつ、優しく撫でてあげて下さい。このとき、優しく声をかけることも効果的です。

また『手足』や『しっぽ』そして『お腹』は、撫でられることを嫌がる子が多いので、よほど仲が良くならない限りは触らないようにしてあげてください。

これで一通りのコミュニケーションは完了です。あとはこの5つの方法を繰り返し、仲良くなりたい猫さんとのコミュニケーションに活用します。こうした細やかな心遣いが相手の心に届いたとき、その子は必ずあなたに心を開いてくれるはずです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は『今日からできる 猫に好かれる人になる最も効果的な5つの方法』をお届けしました。目を合わせずに近づくこと、まずはにおいを嗅いで貰うこと、優しく高い声で話しかけること、ゆっくり動くこと、そして下から手をまわして撫でること。

もちろん、一度これらを実行したからといって、すぐに仲良くなれるわけではありません。コミュニケーションを重ねて少しずつ信頼関係ができてくるのは、猫も人間も同じです。

また、猫はとても気まぐれな性格です。仲良くなれたと思ったら、ある日突然そっけない態度を取られるなんてことも珍しくありません。しかしこれが、猫の可愛らしい特徴でもあるのです。

こんなワガママな部分も全て受け入れ、それでも猫が可愛いと思って貰えるのであれば、あなたも私たちと同じ愛猫家の仲間入りです。

あなたがそんな特徴的な性格を理解し、広い心をもって猫と向き合って頂けることを何よりも願っています。

本記事が、あなたと猫とが仲良くなるためのお役に立てれば幸いです。