X

『耳のしぐさ』で読みとる 猫の気持ち

種類にもよりますが、猫は“ピンっとした可愛らしい耳”が特徴的な動物です。

ちまたでは『猫耳』とも呼ばれ、多くの人たちに愛されています。

そんな「猫の耳のしぐさ」をよく観察してみると、耳だけをあちこちへといろいろな方向に向けていたり、小刻みに動かしているのが確認できるかと思います。

そんなとき、猫たちはいったい何を思い、何を考えているのでしょうか?

そこで今回は「耳のしぐさ」から読みとることのできる、猫たちの気持ちをまとめてみました。

もくじ

猫の耳は五感のうちで最も優れている

猫も人間と同じように、五感を持っています。

ドがつくほどの近眼で、近くのものはあまりよく見えないものの、暗いところであれば人間の5倍もよく見える『視覚』。

人間よりは数万倍も優れているけど、犬には負ける『嗅覚』。

空気の微妙な振動も、ひげを使って情報収集できる『触覚』。

そして、砂漠で暮らしていた祖先から受け継いだ、腐ったものを食べないための酸味にとても敏感な『味覚』。

そんな猫の五感の中でも最も優れている感覚が、人間の3倍以上の高音域まで聞き取ることのできる『耳』、つまり『聴覚』です。

これは、猫がもともと“単独で狩りをする動物”であったことから「小動物や虫の発する高音の“カサカサ音”を聞き逃さないようにするため」といわれていましたが、一説では「遠くにいる子猫の高い声を聞き取るため」ともいわれています。

また猫は、耳の周りの筋肉が他の動物よりも発達しているため、およそ『180度くらいまで』なら耳の向きを自由に変えることもできるのです。

まるで宇宙と交信するパラボラアンテナのようですね。

そんな優れた耳を持つ猫は、耳の機能がとてもよい分「低い音」や「大きな音」がキライです。

そのため『声が低い男性』よりも『声代わりの影響が少ない女性』の方が、猫に好かれやすい傾向にあるともいわれています。

この特性を踏まえると、猫に話しかけるときは「なるべく高く、小さな声で語りかけること」が、仲良くなるためのコツであるともいえますね。

それではここからは『猫の耳のしぐさから読みとることのできる猫の気持ち』をご紹介していきます。

耳を横へ寝かせているときは「まったりとした気持ち」

猫が甘えてきたときや、頭を撫でられているとき、またはその子がお気に入りの場所でくつろいでいるときや寝ているときなど、猫は『耳を横に寝かせる』ことがあります。

これは、その子が非常にリラックスした状態で、まったりとした気持ちになっているときによく見られる耳の形です。

耳を横に寝かせて休んでいる猫さんを見かけたら、幸せなひとときを邪魔しないよう、そっとしておいてあげることも大切です。

耳を前へ向けてピンっと立てているときは「興味深々」

猫が両耳をピンっと立てて前に向けているときは『何かに強い興味を惹かれているとき』です。

大好きな同居人が帰ってきたとき、ご飯の準備をしている音が聞こえてきたとき、家の外から聞きなれない音がしたときなどがそうですね。

また外猫さんや野良猫さんといった「安全が確保されていない環境で暮らしている猫さん」の場合は、“警戒心を表すサイン”にもなります。

このとき同時に、ヒゲをピクピクと動かしていたり、黒目の部分が大きくなっているときは、その子はかなりの興奮状態です。

この場合は、耳以外の「目」や「しっぽの動き」も、その猫さんが何に興味を持っているのか、また何に警戒しているのかを判断する材料となります。

もしその警戒の先に危険があるのであれば、猫さんをそれ以上興奮させないようにゆっくりとした動きで、その危険を取り払ってあげてください。

あちこちへ耳を向けるしぐさは「少しだけ不安な気持ち」

猫はときどき『耳をあちらこちらへと小刻みに動かしているとき』があります。

これは、何かに興味を惹かれているものの、その対象が不明確であるため、猫が一生懸命に「情報収集を行おうとしているとき」によく見られるしぐさです。

このときの猫は「音の出所はどこか?」「自分に危険はないか?」などを必死になって探ろうとしているため、普段に比べて『やや神経質』になっています。

こんな状態の愛猫さんを見かけたら「どうしたの?」と優しく話しかけ、その不安の原因を一緒になって探ってあげてください。

こうした小さな心遣いも、愛猫さんの信頼を得るためには非常に効果的です。

耳を後ろへ向けて寝かせているときは「怒りや恐怖、不安な気持ち」

頭と平行に耳を寝かせ、その耳がやや後方を向いているとき、猫は『強い怒り』を感じていたり『恐怖や不安な気持ち』を抱えています。

敵が目前に迫っているときや、突然大きな音がしたときには、大体がこの耳の形になります。

また敵と対峙している場合に限り、寝かせた耳が“下方向を向いているとき”は「降参」のサインであるともいわれています。

いずれにせよ、愛猫さんにとっては居心地の良い状態ではないので、できる限り怒りを鎮めてあげたり、恐怖や不安の原因を取り除いてあげてください。

また優しく話しかけて、愛猫さんの気持ちをなだめてあげるのも効果的です。

『耳のしぐさ』で読みとる 猫の気持ち まとめ

今回は、耳のしぐさから察することのできる猫の気持ちをいくつかお届けしました。

横に向いているときは『リラックス状態』

前に向いているときは『興味深々な状態』

あちこちに忙しく動かしているときは『探索中』

後ろへ寝かせているときは『怒りや恐怖、不安な気持ち』

下へ向けているときは『降参の合図』

これを知っているだけでも、今後は仲良くなりたい猫さんと「どう接すればよいか?」の参考になると思います。

猫の種類によっては“最初から耳が寝ている子”もいるので、なかなかはっきりとした判断がつきにくいケースもありますが、その場合は『しっぽの動き』や『目の動き』に注目すると、猫さんの発するサインを察することができるでしょう。

今回の記事が、あなたと愛猫さんのコミュニケーション作りに、少しでもお役に立てれば幸いです。

関連記事