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症状で気付いて!猫が送ってる「助けて」のサイン【病気・怪我】

今回は、猫の病気にいち早く気付き、対処するためのお話をしていきます。

私たち猫好きにとって、愛猫の「病気や怪我」はとても辛いもの。できれば目を背けたい課題です。

しかし事前に考え、きちんとした情報を仕入れておくことで「いざ」というときの対処も早くなります。

あなたもご存じでしょうが、猫は病気や怪我をしたときに「隠そうとする性質」をもっています。そのため、発見が遅れる場合が多々あるのです。

あなたの愛猫さんが「つらい」と思う時間を出来る限り少なくし、なにより健康で長生きしてもらうためにも、猫の出してる「サイン」について、一緒に学んでいきましょう。

もくじ

症状から推測される『病気』

ここでは、症状から推測される病気をご案内します。

あなたの愛猫さんにも同じような症状が見られたら、一度、かかりつけの動物病院に相談してみましょう。

症状『涙目、涙が流れている』

猫がよくかかる病気に【流涙炎】というものがあります。

我が家にも1匹、片目だけがそうなっている子がいました。

そこで、獣医さんに診てもらったところ

「本来は涙管を通って鼻に抜けるはずの涙が、管がつまって逆流していますね。」

という診断を受けました。

このときは「涙管のマッサージ」で涙管のつまりをほぐし『点眼液(目薬)』を処方してもらいました。

ウチの子は軽い症状でしたが、「結膜炎」「角膜炎」「緑内障」といった重度の病気の場合もあるそうですので、できるだけ症状が軽いうちに動物病院で診てもらうことをおすすめします。

症状『目ヤニがひどい』

可能性その1:【猫風邪】をひいている

猫も人間と同じように風邪をひきます。症状は、目ヤニの他、くしゃみや咳です。

ウィルス感染のため、猫風邪をひいた子を舐めたり、くしゃみで飛んだ鼻水や唾液をあびてしまうと、その猫も感染してしまいます。

猫風邪は感染する度に症状がひどくなるようで、同じウィルスに感染しても1匹目より2匹目の子の方が悪化します。

先生からも言われるかと思いますが、多頭飼いをされている方は、風邪ひき猫さんが治るまで他の子と生活ペースを隔離して、感染が拡大しないように注意しましょう。

可能性その2:【気管支炎】【猫喘息】を起こしている

これは、先ほどお話した猫風邪と症状がかなり似ていますので、私たち素人には判断できません。

首を下げ、頭を振るようにして苦しそうに咳をします。この咳が引き金となって、嘔吐することもあります。

病気になった原因にもよりますが、鼻水や発熱などの症状が現れる場合もあります。

喘息の場合、ひどくなると呼吸困難になり、最悪は命の危険もあるので、お医者さんと相談しながら早めに対処しましょう。

症状『食欲がない』

可能性その1:【猫風邪、鼻炎】になっている

猫風邪や鼻炎を起こすことによって鼻が詰まり、食べ物の匂いを感じにくくなるために食欲がわかなくなっています。

食欲の低下は病気の治りを遅らせることになりますので、できるだけ早めに動物病院へつれていってあげましょう。

可能性その2:【糖尿病】になっている

避妊・去勢手術をすると、ホルモンのバランスが崩れて太りやすくなるので、食事を見直したり、運動をさせてあげる必要があります。

肥満になると、糖尿病だけでなく、膀胱炎尿路結石といった病気も併発しやすくなりますので注意が必要です。

現在はたくさんの種類の療法食があるので、お医者さんと相談して、あなたの愛猫さんに合ったご飯を選ぶことをオススメします。

また『過度のストレス』も糖尿病の原因の一つです。

同居人が、一日中テレビや音楽を流していて気の休まる時間がなかったり、部屋やトイレが汚れていたりすると、猫は強いストレスを感じます。

常日頃から、愛猫さんが快適に過ごせる環境づくりも心掛けましょう。

可能性その3:【食道炎】を起こしている

これは読んで字のごとく「食道が炎症を起こす」病気です。

私たちが「のど風邪」をひいて唾液を飲み込むのが辛いように、猫もこの痛みが原因で食事を摂らなくなることがあります。

原因は『硬い物を飲み込んで傷がついてしまう場合』や『薬品による火傷・ただれ』また『頻繁な嘔吐による胃酸の逆流による炎症』など様々です。

これは「お腹が空いていないだけかな?」と思って見逃してしまがちな症状でもあるため、特に注意が必要です。

なぜなら炎症が悪化すると水すらも飲まなくなり、最悪、脱水症状をひき起こす場合もあるからです。

猫さんの食欲低下が、いつもより長く続くようであれば、早めに病院で診てもらって下さい。

症状から推測される怪我

ここでは、症状から推測される怪我をご紹介します。

症状『足を浮かせる』

猫は高いとことから飛び降りたり、何かにぶつけた衝撃で、怪我をしていなくとも足を浮かせる場合があります。

私たちが、たんすの角に小指をぶつけた感じですね。

しばらくして、普通に足をついているなら問題はありませんが、ずっとピョンピョンしていたり、痛そうに歩いているようならヒビや骨折の可能性もあるので、病院で診てもらった方が賢明です。

症状『力なく足を引きずっている』

この場合は、大抵ひどい怪我をしています。

可能性その1:【骨折】している

指先の骨折であれば、患部を浮かせて歩いたり、怪我をした方の足を上にして動かなくなります。

骨折箇所が上になるほど、支えが利かなくなるのか、「ぷら~ん」として動けません。

猫が骨折をしたとき(骨が飛び出していないとき)は、添え木で固定をし、なるべく動かさないようにキャリーケースに入れて、すぐに病院へ連れていきます。

(ヘタに触ると悪化しそうなら、添え木はせずにキャリーケースに入れて運んでください。キャリーケースが無いときは段ボールでも構いません。とにかく、猫を動かさないようにできればOKです。)

また、病院が開いておらず、すぐに連れていけないという時は、ゲージやキャリーケースなど、動きを制限できる場所に入れて、猫が歩き回れないようにしてください。

可能性その2:【脱臼】している

骨折ほどひどくはありませんが、関節から骨が外れてしまっているので、かなりの痛みを伴います。

そのため触られるのを嫌い、攻撃的になってしまうことも。

また「骨が外れてるだけなら戻せばいいじゃん」という考えはとても危険です。

素人が触れば、骨折の原因にもなります。

症状を見つけた時は、すぐにキャリーケースに入れて病院へ。

脱臼は、専門知識のある獣医さんに治してもらいましょう。

可能性その3:【捻挫】している

こちらは、脱臼・骨折と比べると比較的に軽症ではありますが、早めに対処をしなければ、やはり悪化してしまいます。

捻挫は、関節をつないでいる靭帯がムリに引っ張られた結果、その部分が炎症を起こすことによって腫れあがります。

猫を安静にさせて、腫れている部分を冷やし、患部を動かさないようにすれば数日で回復し始めます。

ただ、強く引っ張られたせいで、靭帯が断裂している場合もありますので、やはり獣医さんに診てもらったほうが安心です。

かかりつけの病院だけじゃダメ!

あなたのウチでも、普段から通っている動物病院があると思います。

かかりつけの病院があると、過去の病気や怪我のカルテがあるので、安心して任せられます。

また、信頼できる先生に診てもらっているという安心感もいいですよね。

私の言う「かかりつけの病院だけじゃダメ!」とは、セカンドオピニオンという意味ではありません。

24時間受け付けの病院を見つけて、場所も把握しておいて欲しい」

という事です。

愛猫さんがいつも、「病院が開いてる時間に体調を崩す」とは限りませんからね。

これは以前、ウチの猫が熱を出して「ハァー、ハァー」と苦しそうにしていたときに思った事です。

時間は夜の9時で、かかりつけの病院は1時間前にしまっていました。

「もしかしたらまだ、いるかも知れない」というのに望みをたくし電話をしましたが、やっぱり留守電。

メッセージを残して電話を切り、他の病院を探しました。

しかし、近所の病院も閉まっています。

掛けては切りを繰り返し30分くらい経ったときに、留守電に気付いたかかりつけの先生が折り返し連絡をくれました。

先生のおかげで、その日の内に点滴を打って熱を下げることができましたが緊急用の病院をみつけておく事の大切さを痛感させられました。

最後に

今回は、「猫の病気や怪我」の中から、猫と一緒に暮らす中で「よく見かける症状」を重点的にご紹介しました。

猫は「痛みを隠そうとする」生き物です。

それをきちんと理解したうえで一緒に暮らし、ときには守ってあげる必要もあると思っています。

普段からよく触れ合い、その子の性格や個性を知っていれば、きっと「小さな違和感」にも気付けるはず。

愛と知識が、ニャンコの健康な生活を守るためには必要なんだと思います。

この記事が、少しでもあなたの愛猫さんのお役に立てれば幸いです。