今回は私自身が経験した、猫と暮らすあなたにもぜひ知っておいて欲しい、そんなお話。
あなたは、猫同士の本気のケンカを見た事がありますか?
一匹だけで飼ってらっしゃる方はほとんど見た事がないかもしれませんが、野良猫さん同士のケンカの声であれば、一度は耳にした事があるのではないでしょうか?
時々、夜中に聞こえてくる凄まじい取っ組み合いの声。
アレが我が家の中で、起こってしまったのです…。
以前、お話したかと思いますが、我が家の11ニャンは『コキチ+10匹の血縁家族』で構成されています。
【参照ページ】
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そのため、コキチさんだけはどうにも他の子たちと仲良くなりきれず、扉のスキマ越しにでも目が合おうものなら「シャーーーッ!!」と威嚇しあう始末。
こんな状況ですから、私たちも普段から一階と二階(一階は主にコキチのテリトリー)の行き来をするときは、お互いの猫ができるだけ目を合わせる事のないよう気をつけていますし、引き戸は猫自身が開けてしまう恐れがあるので、常にロックをかけています。
それでも時には気が緩み、扉のロックを忘れてしまうこともあります。
その結果、ある日の深夜に大変なことが起こってしまったのでした。
もくじ
怪我の発端となった事件とは?
私の『扉のロックし忘れ』というミスから、コキチさんの犠牲になってしまったのが『ギズ』でした。
好奇心旺盛なギズは、自分で引き戸を開けて、コキチさんのテリトリーに侵入してしまったのです。
「ウーーーー」
普段とは違うコキチの唸り声で目を覚まし、誰かが侵入したのに気付いた私は、すぐさま声のする台所へ。
しかし私が着いたときには、すでにコキチとギズの取っ組み合いが始まってしまっていたのです。
というより、ギズが一方的にヤられてる…。
「ギズが死んじゃう!」
パニクった私は、あろうことか取っ組み合いをしている猫のケンカを、素手で止めに入ってしまったのです。
そんな怒りで興奮した猫たちのケンカに手を出した結果はコレ↓
手首の内側は噛み切られ、外側は足の爪でバッサリ…。
幸いコキチさんも襲われたギズにも全く怪我はありませんでしたが、代わりに私の手が、するどい牙と爪の餌食となったのでした。
この事件が起きたのが真夜中の午前2時ごろだったので、とりあえず絆創膏で応急処置だけを済まし、翌日のバイト終わりにでも病院に行って診てもらうことにしました。
破傷風の危険
翌日の夕方、病院に行って先生に診てもらうと
「なんで怪我してすぐ来なかったの!動物の唾液はバイ菌がいっぱいだから危ないんだよ!」
と、怒られてしまいました(汗)
確かにコキチさんに噛まれた傷は、化膿して腕全体も赤く腫れ上がっていました。
「室内飼いの猫で、ワクチンも打ってるならよっぽど大丈夫だと思うけど、念のため破傷風の注射も打っとくからね」
産まれたての頃から一緒にいるコキチに噛まれたということで、私自身の病気の心配は全くしていなかったのですが、先生にそう言われてしまうととても不安に…。
このときの先生の話によると、破傷風は重症になると全身の筋肉が麻痺を起こし、最悪の場合は死に至るまでその症状に苦しめられることもあるという、とても恐ろしい病気であることがわかりました。
こうして、この日から3日間連続で病院へ通っては抗生剤の点滴をしてもらうことになり、さらにはしばらくの間、月に一度の破傷風の注射も受けることになったのでした。
猫に噛まれたときの対処法 まとめ
ワクチンを打っている飼い猫の場合は大丈夫なことも多いようですが、野良猫さんに噛まれたときは、すぐに病院へ行って適切な処置を施してもらう必要があります。
もし仮に、あなたが猫に噛まれたとしたら・・
1:バイ菌をしぼり出すように、怪我をした所を流水で洗う
2:「大した事じゃない」とタカをくくらず、すぐに病院で診てもらう
まずは、これが一番です。
仮に病院にいって「大した事のない怪我」だといわれたとしても、それは結果論。
あなたの命と比べたら、このくらいの恥なんて何でもありません。
それから最も重要な事は、気が立ってる猫の仲裁に入るときは、すぐに手を出すのではなく、その子が怖がる物や音で気を逸らすようにして対処して下さい。
間違っても素手は出さないように。
噛まれたり引っかかれたりすると、本当にめちゃめちゃ痛いですよ…。
今回の我が家のケンカでは、幸いギズとコキチさんに怪我がなかったので、そういった意味では、今でも止めに入ったこと自体は後悔してませんが、不要な怪我はするものではありません。
そして、あれから8ヶ月経った私の手は・・・思ってたよりキレイに治りました。
今回の事件は私の自業自得ではありますが、この記事を読んでくれているあなたには、私のような痛い思いをしなくて良いよう、またもし仮に噛まれたとしても、すぐに正しい対処ができるよう、本記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。