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愛猫を撫でていたら、なぜか突然噛んでくる。寝てるとき、そーっと布団に潜り込んできては噛んでくる。もしかするとあなたも、そんな愛猫さんの噛みグセに悩まされているのではないでしょうか?
我が家の11Catsは、コキチ+シロキーとシロキーの子供4匹+コクロコとコクロコの子供4匹という家族構成です(シロキーとコクロコは姉妹)
そんな11Catsの中でも、最初に我が家にやってきたのが、まだ目も開いていない頃のコキチでした。当時の私たちは、そのコキチのあまりの可愛さに、何から何まで彼女の要求を受け入れ、とにかく甘やかして育てました。
その結果、1年後には超がつくほどのワガママ娘となってしまったのです。
中でも一番困ったのが『噛みグセ』です。コキチは幼少期を兄弟たちと過ごしていないので、他の猫に噛まれた経験がありません。そのため噛む力に遠慮がなく、ひとたび噛まれれば出血することは避けられないほど。
また幼少期のコキチとは、猫じゃらしなどのおもちゃではなく、主に手を使って遊んでいたことも、今となっては大きな要因になっていたと反省しています。
自分の欲求が通らないと思えば「ガブリ」
撫で方が少しでも気に入らなければ「ガブリ」
なんとなく近寄ってきて「ガブリ」
もう、やりたい放題です。そこでなんとかこの噛みグセを直して貰おうと、様々な対処法を試みたのでした。
そこで今回は、そんな超ワガママ娘コキチの噛みグセを直すために行った対処法から、特に効果の高かったものを厳選して3つご紹介します。この方法が、あなたの愛猫さんの噛みグセを直して貰うためのお役に立てれば幸いです。
また猫が噛む理由には「どこかに怪我をしている」や「極度のストレスが原因」など、クセの問題ではない場合もあります。まずは事前に、こうした可能性がないかをきちんとチェックした上で、今回ご紹介する対処法をお試し頂ければと思います。
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もくじ
噛みグセ対処法『フーっと息を吹きかける』
*この写真は日向ぼっこのときのもので、顔に息を吹きかけているわけではありません。
幸いなことに我が家では、コキチ以外の子たちに噛みグセはありません。これはおそらく、母猫から幼少期の頃にきちんとしたしつけを受けてきたからであると考えます。
シロキーとコクロコの子育てに関しては、私たちはあくまでもサポート役に徹していたので、ほぼ母猫に任せる形になっていました。
そんなシロキーとコクロコの子育てから、子猫たちが必要以上にお乳を欲しがっていたときや遊びの限度を超えてしまった際に「シャー」といって叱っている姿をよく見かけたのです。
これにヒントを得た私たちは、コキチが噛み付いてきた際、シロキーたちと同じように「シャー」といって、怒った猫の声真似をしてみました。
しかし、やはり本物の猫ではないためか、多少ビックリはするものの、イマイチその効果のほどを得ることはできません。そこで、人間ならではの追加効果として、フーっと言いながら(できるだけ猫のシャーに近いトーンで)コキチの顔に息を吹きかけてみたのです。
この効果は絶大で、コキチは顔に息を吹きかけられるのを嫌い、物凄い勢いで逃げていくようになりました。
少し可哀想な気もしますが、この方法であれば不必要に愛猫を叱る必要がないばかりか、一応猫界のルールに則っている(?)ので、なかなかよい対処法なのではないかと考えています。
もし私たちのような状況で、できるだけ角の立たない方法で愛猫さんの噛みグセを直したいとお考えであれば、ぜひ一度お試しください。
遠くにいる場合は『低い声でウーと唸る』
前述したシロキーとコクロコの子育てから、私たちはもう一つの教育方法も学びました。それは『ウーと唸る』という方法です。
これは、最初にご紹介した「シャー」より、どちらかといえば事前の警告や威嚇といった意味で使われているのではないかと考えます。
この方法は、寝ていて足を噛まれたときや、噛んだあとにすぐに逃げて行ってしまうようなときに効果的です。
そんな顔に息を吹きかけることができない状況のときは「ウー」と唸ることで、とりあえず「こちらは不愉快な思いをしていますよ」ということをコキチにアピールする、という意味で使っていました。
高音域に適応した猫の耳には、低音は非常に不愉快な音であるともいわれているので、この際にはできるだけ低い声で唸るところがポイントです。
また、猫は様々な経験を一通りの流れで記憶するといわれています。例えば、トイレで用を足しているときに雷が落ちた場合『トイレに行った+大きな音がした=トイレは危険なところ』といった具合です。
これを応用して『噛んだ+不快な声を聞かされた=噛むと不快』と思って貰おうという作戦ですね。
この方法は、噛まれた後に「ウー」と言わなかった場合と比べると、再度噛もうとしてくる確率は減っていたので、それなりの効果があったのではないかと思います。
また、この方法も一応猫界のルールに沿ったやり方なので、愛猫との関係性にもそれほどヒビが入ることはないのではないかと考えています。
猫の唸り声を再現するには少し練習が必要ですが、こちらもぜひ、お試し頂ければと思います。
無反応を演出『無視する』
先ほど、猫は様々な経験を一通りの流れで記憶するというお話をしましたが『無視をする』のも、この習性に沿った方法です。
コキチは私たちを噛んだのち、その反応を楽しんでいるふしがありました。噛まれたときに「痛っ」と声をあげるほどに興奮し、さらに噛んでくることも多々あったのです。
そこで、たとえ噛まれたとしても反応しない、つまり『無視をする』という作戦を思いつきました。
先ほどの法則からすれば、おそらくコキチの心理は『噛んだ+反応した=面白い』となっているはずです。ですから「また噛もう」と思ってしまうわけですね。
そこで『噛んだ+無反応=つまならい』という流れを作ろうと考えたのです。
この方法は、コキチのその時の気分によるようで、一概に効果があったのかどうかはハッキリとわかりませんでしたが、少なくとも面白がって噛むことは少なくなったように感じます。
この方法も、愛猫に不必要な負担をかけないやり方だと思いますので、息を吹きかけたり唸ったりすることに抵抗を感じる方にも、試して頂けるのではないかと思っています。
まとめ
今回は、愛猫の噛みグセを直して貰うための『愛のある3つの方法』をお届けしました。息を吹きかける、唸る、無視をする。
これは、あくまでも我が家のコキチに対して最も効果のあった方法ですが、コキチほどのワガママな猫は世の中にそうそういないと思います。
ですので、もしあなたが愛猫さんの噛みグセにお困りであれば、今回ご紹介した3つの方法は、かなりの効果を発揮してくれるのではないでしょうか?
また我が家の猫との共同生活では『猫に人間の都合を押し付けない』をモットーとしています。そのためしつけに関しても、人間側の都合だけでなく、きちんと猫の気持ちを汲んだものである必要があると考えています。
今回の3つの方法は「声を荒げて怒る」「力ずくで首根っこを押さえる」といった、人間としての上から目線のしつけではなく、猫と同じ立場に立ち、猫の気持ちをできるだけ尊重したものです。
もちろんいくらそう考えていたとしても、こちらが人間であることに変わりはないので、どうしても高圧的なものになってしまう部分は否めません。
ですが、こうして一つ一つの問題にきちんと猫の気持ちを考慮しながら向き合っていくことが、愛猫との共同生活をより豊かなものにするためには絶対に必要なことであると考えます。
本記事が、あなたと愛猫さんの素敵な暮らしのお手伝ができれば幸いです。
うちの亡き猫さんに甘噛みされたときは、あ痛〜、痛いよと話しかけたら、瞬時に甘噛みを止めて舐めてくれました。もういいよというまでずっと舐めてくれていました。死別してから十八年になりますが、今でも会いたいです。