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動物と暮らす私たちにとって「動物病院をどこにするのか?」という問題は、かなり重要なポイントです。
そこで今回は11匹の猫たちの母である私が、たくさんの動物病院を訪れた中で見えてきた
「良い獣医さん(動物病院)に共通していたパターン」
をご紹介していきたいと思います。
数ある動物病院の中から「我が子の命を預けるにふさわしい病院」を見つけるための参考にして頂ければ幸いです。
また、当ブログは “猫専門” の情報をお届けしていますが、今回はワンちゃんと暮らしている方にとってもお役に立てる内容となっていますので、犬好きの方にもぜひ最後までお付き合い頂ければと思います。
もくじ
飼い主とペットへの気配りを感じる病院
見えるところに料金表がある
最近は「ペット保険」が使える動物病院も増えてきましたが、ペットの治療費は人間の治療費と比べるとまだまだ高いのが実状です。
何より動物の治療費というのは、明確な設定金額が存在しないために、悪い言い方をすれば「全て病院の言い値」になっています。
そんな中で、避妊・去勢の手術代、入院一泊あたりの費用、ワクチンの代金一覧を待合スペースに掲示している病院は
「この金額で処置します」
と前もって告知してくれているので、こちらも安心してペットを連れていけます。
ただひとつだけ、誤解しないで頂きたいこともあります。
動物の治療費に “明確な設定金額が存在しない” のは、決して「ぼったくろう」と考えてのことではなく、獣医さんでさえ、動物が完治するまでにいくらの費用がかかるのかが「分からないから」であるそうです。
「骨折」一つを例に挙げても、
・どこが折れたのか
・どう折れているのか
・ギプスだけなのか、手術でピンを入れるのか
それ以外にも、人間と違って「大人しくしていてください」と言い聞かせることができないため、その子その子の性格によって完治するまでの時間にも差が出ます。
大人しい性格の子で、ご飯をモリモリ食べるような子であれば早く治りますし、その逆なら完治までに時間がかかり、その分費用も増していきます。
ヘタに「○○円くらいです。」と言って、それ以上の費用がかかってしまったら、飼い主さんとのトラブルにも発展しかねませんからね。
こうした理由から、ハッキリとした金額を言えないだけの場合もあるので、
『金額を教えてくれない=ぼったくろうとしている病院』
という考えは早計です。
犬と猫との待合スペースを分けている
我が家でいつもお世話になっている病院は、犬と猫の待合スペースが別々になっています。
とても些細なことですが、これは実際に体験してみると、とても気楽であることが実感できます。
私の性格もあるのかもしれませんが、待合室では『猫を連れている方』とは気楽にお話ができるのですが、隣に『ワンちゃんを連れた方』が座られると、共通の話題がなかったり「ウチの子のせいでワンちゃんが興奮してしまうんじゃないかな」と考えて気を使ってしまいます。
これはワンちゃんを飼っている方も同じようで、やはり隣に座るのは同じ種類のペットを飼った人の方が、気兼ねなく待っていられるようです。
また、猫や犬の視点からみても、自分と同じ種類の動物といた方が、ストレスを避けられるのではないかと思います。
今の所、猫と犬の待合室を別々にしている病院は、残念ながらあまり見かけることはありませんが、もしあなたの家のそばの病院で、この制度が導入されているのであれば、その病院は『飼い主とペットの気持ちをきちんと考えてくれる』良い病院なのかもしれません。
ペットに対する接し方
人間の本心は、無意識のしぐさに現れます。
本当に動物が好きで「かわいい」と言う人と、「かわいい」と言ってるだけの人って、動物への接し方がまるで違いますよね?
話し方と触り方
私が「この人いい先生だな」と思った獣医さんに共通する、ペットの呼び方や接し方があります。
それは、ウチの子の診察中に「猫ちゃんは○○ですからね~」とか「コキチちゃん(我が家の猫の名前)は○○ですか?」という話し方です。
どちらの先生も「猫は」という上から目線の言い方をされません。
また猫を診察台に乗せたまま、私の相談に応えてくれている最中も、ウチの子の首やオデコを撫でながら話をしてくれます。
私は、獣医さんのこうした小さなしぐさや話し方を見て、担当して頂く先生を決めています。
医師としての技術ももちろんですが、ポイントは『本当に動物が好きな人なのかどうか』です。
人間の言葉を話せない動物相手であるからこそ、少しでも動物の気持ちを考えてくれる先生が、我が家にとっての『良い先生』だと考えています。
獣医さんの手の引っかき傷
手や腕に引っかき傷がある先生というのは「動物に嫌われている」とか「動物が怒るようなことをしたから」という悪い捉え方もできます。
しかし、見方を変えれば「素手で抱いてくれている・動物に警戒していない」つまり、可愛がってくれているとも考えられるのです。
我が家では、以前ウチの猫(コキチ)がハチに刺されたことがありました。
そのときはアゴの部分がパンパンに腫れあがり、その痛みからかコキチの気性はかなり荒くなっていたため、病院に連れていくのも一苦労。
やっとの思いで病院に着き、先生に診てもらったのですが、私が「ハチに刺された痛みで気が立ってます」と伝えると、担当の先生は看護師さん2人にコキチを押さえつけさせ、自分は分厚い皮の手袋をはめて治療を始めました。
確かに気の立った動物を診るためには、仕方のない対処だったとは思います。
しかし私の中では、何か釈然としない気持ちが残りました。
その数ヶ月後、今度は他の子が怪我をしてしまったので、今度は別の病院で診てもらうことにしました。
このときも同じように、ウチの子は怪我の痛みから、かなり気が立っています。
しかし今回の病院の先生は看護師さんを呼ばず、まずはウチの子を安心させるために優しく語りかけてくれたのです。
しかし人見知りなウチの子は、そんな先生にもなかなか心を許しません。
先生が診てくれているときも、爪で引っ掻いたり、とにかく暴れて逃げようとします。
それでも先生は根気よく、何度も優しい声で語りかけ、何度も引っ掻かれながらも、最後までうちの子の怪我を診てくれたのです。
もちろんこの先生は、手袋をしていませんでした。
私がその先生にひたすら謝り倒すと「怖かったね〜ごめんね〜」と、むしろウチの子に謝ってくれたんです。
あれ以来、私は担当してくれる先生の手や腕の傷も見るようになりました。
腕にたくさんの傷があるからといって、すぐに良い先生であるとは限りませんが、その先生の動物への愛情度を測る、一つの目安にはなると考えています。
医療機器の充実度
猫さんの体は、人間の4分の1程度しかなく、体内の血液量は体重の6%しかないといわれています。
つまり『5kg』というやや大きめの体をした猫さんでも、体内の血液は『300cc』程度しかないんです。(犬の血液量は、体重の8パーセントだといわれています)
このことからも、体の小さな猫さんにとって、出血をともなう手術がどれほど負担になるのかお分かりいただけますよね。
あなたの愛猫さんが病気や怪我、または避妊・去勢などで手術をする際、やはり体の一部を切開します。
このとき、病院に設置されている機器が新しいほど、処置のときの切開部分が小さく出血も少なくて済むので、体への負担は軽くなります。
ただ、こちらは病院の規模によって限界があるので、近所の動物病院に都合よく最新の設備があるとは限りません。
私の家から、車で5分圏内に動物病院が5件ほどありますが、さきほどお話したような最新の機器が設置されている病院へは車で30分以上かかります。
ですから我が家では、普段から気楽に相談できる近所の病院と、大きな処置が必要な際にかかる病院を分けて利用しています。
最後に
さて今回は、私の経験から得た「良い獣医さんを見つけるための4つのポイント」をお話させて頂きました。
もちろんこれは私の個人的な意見も含まれているので、この4つのポイントを押さえれば「絶対良い獣医さんだ!」とは言い切れないかもしれません。
ただ「何を根拠に動物病医を選べばいいのか分からない」という方の、小さなヒントくらいにはなれたらいいなと思っています。
本当なら、猫さん自身に選んでもらうのが一番ですが、私たちは猫の言葉を理解してあげられる能力を持っていません。
ですから、せめて私たちが「この人なら信頼できる」という獣医さんを、愛猫さんのためにもとことん見極めてあげましょう。
信頼できる獣医さんを見つけることは、愛猫さんとあなたの暮らしに安心をもたらしてくれます。
この記事が、動物を愛するあなたのお役に立てれば幸いです。
初めまして。猫飼っています。かかりつけ医院がりっぱになって
医師を選べなくなりました。
骨折を疑って病院に。キャリーバッグで洗濯ネットせずに。
興奮うなり始めこの性格では診れないって。
エリザベス装着で私が顔持つように言われました。
足浮いてるし痛がる事お伝えしました。
ようやく足ぐりぐりさわりこれじゃわかんない。
レントゲン撮って下さいとお願いするとこんなんじゃ麻酔無理。
痛み止めの注射とシロップ様子みるようにいわれる。
シロップ飲ませるのに痛がって飲んだかよくわからない。
これを続ける自信がなくなり休日開いている他院へ。
そこでようやくぎゃん鳴きでもレントゲン撮ってくれました。
設備ないとかかりつけに際戻し。
翌日血液検査とCT。
次の日手術。
外猫を保護したので保護前に交通事故で骨折かけらがすれたらしい。
腕は素晴らしい。自負もしているかた。
苦労して生きて来た仔をリハビリで鍛えようと思い相談。
性格上誰も関われないって。飼い主でも痛がるから無理でしょう。
何もしなくっていい。
心は折れそうになる猫と私。
言葉は話せないがすべて理解しているにゃんこ。
上手くいったからもういいわあ。
すごく為になりました。
ありがとうございます。
よっしーさま
はじめまして。コメントありがとうございます。
本文中でご紹介した我が家のコキチも、何度かお医者さんに「この様子では治療は無理ですね」といわれた経験があります。
その後、いろいろな病院へ「うちの子、ものすごく暴れるのですが・・」と事前の電話で確認し、それでも診てくれるというお医者さんを見つけて今に至ります。
現在のコキチは歳をとって落ち着いたのか、病院に慣れたのかはわかりませんが、昔ほど暴れることはなくなりました。
またリハビリに関してですが、我が家ではギズという子が「骨折」を経験し、手術後に自宅療養をしていた時期がありました。
しかし術後のギズは『ギプスを自分で外してしまう』など、私たちは「後遺症が残るんじゃないか」と常に心配する日々を送っていました(もちろん取れたギプスは、すぐに病院に行ってつけ直してもらいました)
それでも2ヶ月後には完治し、今では元気すぎるほどに家中を走り回っています。
猫は人間と比べ自己治癒力がとても高く、大きな怪我をしてもよほどのことがなければ完治してしまうのだそうです。
よっしーさんの家の子が1日でも早く傷が完治し、平穏な日々が送れることを願っています。