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猫の種類は「全部で100種を超える」ともいわれており、短毛種から長毛種まで実に様々な種類の猫たちが世界中で暮らしています。
近年の日本では、猫の人気アプリ”ねこあつめ”などの登場によって「アメリカンショートヘアー」や「ロシアンブルー」といった“猫の種類”ではなく、「キジトラ」や「ハチワレ」といった“体の柄や模様”で呼ばれることが多くなってきているようです。
そこで今回は、そんな可愛らしい猫たちの“体の柄や模様”に着目して『日本に多い猫の柄・模様ランキング TOP10』を作ってみました。
あなたの家の愛猫さんの柄は、いったい何位でしょうか?
*本ランキングは、IRIS pet.comさんの『みんなで作る猫の柄図鑑』を基に作成しました。(2015年8月14日時点)
もくじ
1位『キジトラ』(84P)
日本猫の祖先は「全てキジトラ模様」であったことから、キジトラは「猫の柄の元祖」ともいわれ、現在の日本で最も多い種類の模様であるといわれています。
名前の由来は「鳥のキジ」と「トラ柄」が混ざったような模様であることから、いつしか『キジトラ』と呼ばれるようになったそうです。
また、見分けがつけにくい『茶トラ』との違いは、茶色い部分が“ごげ茶色”であれば『キジトラ』、それよりも薄い茶色であれば『茶トラ』というのが一般的です。
2位『ハチワレ』(83P)
基本的には「白と黒の2色」なのですが、額のところが『八の字型に割れている』ことから、日本では『ハチワレ』と呼ばれるようになりました。
ちなみに灰色と白のハチワレは『灰ハチ』や『灰ハチワレ』と呼ばれ、別の模様として分類されています。
ハチワレ模様の猫は、キジトラや茶トラ白とあわせて日本でもよく見かける種類の模様で、我が家の11匹の中でも一番多い柄です。
バットマンの様な模様が醸し出すとぼけた表情は何とも可愛らしく、個人的に一番好きな模様でもあります。
3位『茶トラ白』(78P)
名前の由来は「茶色のトラ柄」で「口の周りや手足の先だけが白い」ことから『茶トラ白』と呼ばれています。
茶トラ白の猫は、手足や背中に「うっすらとだけトラ模様」が入っている子も多く、非常に愛くるしいのが特徴的です。
トラをそのまま小さくしたような柄が人気で、猫のぬいぐるみやフィギュアなどには必ず含まれている、非常にスタンダードな模様でもあります。
4位『キジトラ白』(65P)
基本的な柄はキジトラと同じですが、口の周りや手足の先に白い部分がある種類は『キジトラ白』と分けて呼ばれています。
ただしキジトラとの違いが、口周りと手足の先が「白いのか」「薄茶色なのか」だけなので、全てをひっくるめて『キジトラ』と呼ばれるケースも多いようです。
優しいキジトラ柄にほんのり白色が混ざることで「愛らしさ」が加わり、日向ぼっこや縁側が似合う、とても猫らしい模様でもあります。
5位『黒猫』(63P)
ジブリ映画「魔女の宅急便」のジジでもおなじみの『黒猫』。
実は黒猫は「完全に真っ黒」という子は非常に珍しく、ほとんどの場合は体のどこかに「エンジェルマーク」と呼ばれる白い毛の部分があります。
ちなみに我が家のクロニャンも、胸に10円玉ほどのエンジェルマークがあります。
また黒猫は、かつて欧米で『不吉の象徴』といった迷信がささやかれていた時代があったため、現代の日本でも『黒猫=不吉』といったイメージを持っている人もいるようです。
そんな日本でも、かつて江戸時代の黒猫は「魔除け」や「幸運」「商売繁盛」の象徴といわれ、黒猫を模した招き猫が多く作られていた時期があったそうです。
さらには「黒猫を飼っていると結核が治る」「恋が成就する」といった驚きの迷信まであったのだとか。
そんな黒猫は、基本的には人懐っこく甘えん坊であることから、愛猫家の中では特に人気の高い模様でもあります。
6位『サバトラ』(56P)
どこか気品を感じさせる、キジトラのシルバー版『サバトラ』。
ちなみにサバトラの『サバ』は、青魚である『鯖』からきています。
サバトラ模様は日本の猫というよりも、どちらかといえば「海外の猫」のような雰囲気を持っており、隠れファンも多い模様であるのだとか。
また個体差はありますが、サバトラ柄には警戒心が強い子が多いものの、一度でも心を許した相手にはとことん甘えるといった特徴があるそうです。
7位『茶トラ』(51P)
茶トラ白となぜか大きく順位の離されてしまった『茶トラ』。
実は白い部分が全くない完全な茶トラの猫は珍しく、ほとんどの場合は「胸」か「お腹」のどちらかに白い毛の部分があります。
また、三毛猫のオスほどではありませんが『茶トラのメス』は非常に珍しく、オスに比べて1/3ほどの確率でしか生まれてこないともいわれています。
温かみのある茶色をベースにトラ柄がおしゃれな茶トラは、日本でも昔から愛されている模様で、おばあちゃんの膝の上がとても似合います。
8位『白黒』(48P)
白と黒の2色ながら、“ハチワレていない柄”は『白黒模様』と呼ばれ、一部の人たちの間では『牛柄』とも呼ばれているようです。
日本の白黒猫はほとんどがハチワレ模様になっているので、イラストのような片側だけが黒い柄をした子はそこそこ珍しいのですが、その分コアなファンも多いようです。
また、基本は白猫で「しっぽだけが黒い子」や「眉毛のような黒模様がある子」も『白黒猫』として分類されています。
9位『サバトラ白』(47P)
6位のサバトラと少し離れて9位につけたのは、サバトラ柄に白の混ざった『サバトラ白』。
口の周りや手足だけではなく、顔がハチワレ模様になっている子も多く、どことなく気品や清潔感を感じさせる、女性にも人気の高い模様です。
また『サバトラ白』の子は、子猫のころはシルバーの被毛やトラの模様が異様に濃く浮き出ているものの、大人になるにつれて少しずつ薄くなっていくという変わった特徴を持っています。
10位『白猫』(42P)
純白の被毛が美しい『白猫』は、テレビアニメ・サザエさんでおなじみのタマなどが有名ですね。
完全に真っ白な体をした白猫は、左右の目の色が違う『オッドアイ』をした子も多く、その妖艶な瞳の輝きの虜になる人も多いのだとか。
また、子猫のころには少しだけ黒い斑点のあった子が、大人になるにつれて黒い部分が消えていき、いつしか完全な白猫になることがあるそうです。
この現象は、その不思議さから海外では『ゴースト・マーキング』と呼ばれています。
日本に多い『柄・模様ランキング』トップ10 まとめ
今回は『日本に多い猫の柄・模様ランキング TOP10』をまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
あなたの家の愛猫さんや、あなたの好きな猫の柄は何位でしたか?
今回ご紹介できなかった10位以下の模様の中には『サビ柄』や『くつした柄』、そして『三毛猫』など、個性豊かな模様をした猫さんたちもたくさんいました。
柄や模様でその子の全てが決まってしまうわけではありませんが、この記事が元で猫好きな方が増えたり、愛猫家さんたち同士の会話のきっかけとなれれば幸いです。