知ってる? シルバー系の猫がなりやすい病気と治療法

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猫の画像(11Cats コキチ)

突然ですが、あなたのおウチの猫さんは何色ですか?

もしシルバー被毛の猫さんを飼っているなら、ぜひ今回の記事は最後まで読んでみて下さい。

また、あなた自身が飼っていなくても、猫ママ友達の中にシルバー系の猫さんを飼ってみえる方がいたら、今から勉強することを教えてあげて下さいね。

なぜなら、シルバー系の猫さんには他の色の猫さんと比べると『とてもかかりやすい病気』があるのです。

という訳で、今回は「シルバー系の猫がかかりやすい病気」というテーマで、その症状と治療法をお話していきます。

もくじ

そもそも、シルバー系って何色?

「シルバー」と言っても、もちろん「銀色」の毛が生えているわけではありません。

猫さんの毛色におけるシルバー系とは「灰色系」の被毛に覆われた子のことをいいます。

我が家でいえば、コキチ、レパニャン、ボス、グレイがシルバー系になります。

シルバー系猫の画像(11Cats コキチ,レパニャン,ボス,グレイ)

シルバー系がかかりやすい病気とは?

下部尿路疾患(FLUTD)

下部尿路疾患(FLUTD)とは、尿結石、膀胱炎、膀胱腫瘍など、下部尿路で起こる病気の総称です。

過去に我が家でも、コキチさんが尿結石(発見が早かったので、結石になる前の結晶の段階)になったことがあります。

ではなぜ、シルバー系の猫の発生率が高いのでしょうか?

我が家のかかりつけの動物病院の先生によれば

「実は明確な理由は分からないんです。ただ何十、何百という猫を診てきた中で、シルバー系の猫が下部尿路疾患になりやすいのは確かです」

とのこと。

まだまだ人間には未知の領域のようです。

病気の発見方法

さきほどお話したように、我が家のコキチさんも昔、尿結石になったことがありました。

幸い発見が早かったため、結石になる前の結晶の段階ということもあり、大事には至りませんでした。

トイレの砂が○○○色に!?

私がコキチさんの異変に気付いたのは、猫トイレの掃除をしたとき。

なんとコキチさんがオシッコをした所が緑色に変色していたんです。

「猫のオシッコが緑色なんてどういうこと!?」

って思いました?

しかしこれには、ある秘密があるんです。

実はこのとき我が家で使っていた猫砂は、オシッコのph値によって色が変わるように作られた砂だったのです。

ラヴィートワレの画像

■ ラヴィートワレ http://item.rakuten.co.jp/kenkocom/e421510h/

この猫砂は、たまたまネットで見つけて「良さそうだな」と思って衝動買いしたものだったのですが、まさか本当に病気が発覚するとは思っていなかったので、最初はビックリしました。

しかしこの砂のおかげでコキチさんが大事に至らなかったので、今ではとても感謝しています。

普通の猫砂と比べるとそこそこ高価ですが、シルバー被毛の猫さんと暮らしてる方であれば、一度、試してみる価値はあると思います。

猫がトイレに行ったら、ちゃんとオシッコが出てるかチェックしよう

猫さんが頻繁にトイレに行くようであれば、ちょっとだけ注意して様子を見てあげて下さい。

もしかすると何度もトイレに行っているだけで、オシッコが出ていない可能性があります。

というのも、もし猫さんが尿結石や尿詮子になっていた場合

「尿意があってトイレには来たものの、痛かったり尿道が詰まったりしていて出せない」

といった症状が現れるからです。

「ちゃんとトイレに行ってるから大丈夫」とたかをくくらず

・オシッコの色や量
・トイレの回数

と、普段との違いがないかをチェックする習慣を付けましょう。

予防と治療方法

猫はもともと、あまり水分を摂らない動物のため、下部尿路疾患になりやすいといわれています。

中でもオス猫は、メス猫に比べて尿管が細く、さらには管が曲がっているため発生率も高くなります。

また下部尿路疾患のなかでも『尿結石』というのは、生涯を通して発症・再発する猫が多いそうです。

シルバー系雄猫の画像(11Cats レパニャン、ボス、グレイ)

ウチにもシルバー系+オス猫という子が3匹いるので、トイレは必ず何度もチェックするようにしています。

水を飲みやすい環境を作ってあげよう

これは、最も基本的な病気の予防にもなります。

もともと、あまり水を飲まない猫さんのところに「ホコリや食べカスの浮いた水」を置いてしまうと、きれい好きな猫さんはそれを嫌がって、余計に水を飲まなくなってしまいます。

水飲み用ボウルを設置するときは、フードボウルの横+離れた所に2カ所ほど設置すると良いでしょう。

猫は、たまたま水場の横を通ったときに「とりあえず飲んどくか」というノリで、水を飲んでくれることがあります。

そのため猫さんの行動範囲の中に、数カ所にわけて水飲みボウル置くことは「猫に水を飲ませる」という点でとても高い効果が期待できます。

また、我が家のように「自動循環装置」の付いた水飲み場があると、猫の飲水量は飛躍的に上がります。

ピュアクリスタルの画像

■ ピュアクリスタル http://item.rakuten.co.jp/hinoki/m155265/

なぜ自動循環装置が良いのかというと、もともと自然界の生き物である猫は「溜まっている水は腐っていく」という自然の摂理を本能で知っています。

その逆に、川のように「常に流れている水は安全」という知識もあるため、水の循環する「シャバシャバ」という音に惹かれて水を飲んでくれるようになる、というわけです。

こうして猫がすすんで水を飲む環境を作ってあげることで、尿結石になる確率も大きく下げることができます。

リン酸マグネシウム・シュウ酸カルシウム値が低いご飯を選ぼう

猫のご飯のコーナーで「下部尿路疾患(FLUTD)に配慮」と書かれているものが、リン酸マグネシウム・シュウ酸カルシウム値が低いご飯です。

またこの猫ご飯は、ペットショップやペット用品コーナー売り場のあるお店で普通に購入できます。

ただ、「下部尿路疾患(FLUTD)に配慮」とあっても「療養食」ではないため、絶対に尿結石にならないわけではありません。

常日頃から、猫さんの体調管理も怠らないで下さいね。

治療法

猫さんの様子がおかしい場合は、まずは動物病院で診てもらい、あなたの猫さんの下部尿路疾患の種類を特定します。

結石や尿道詮子によって完全に尿管が詰まってしまうと、手術で摘出しなければいけませんが、大抵の尿結石は「専用の療養食で溶かす」ことができます。

ここでいう「療養食」とは、「総合栄養食」とは違い、病状の進行によって種類や給与量が異なり、なおかつ永続的に与えてはいけないものもあるので、必ず獣医さんと相談したうえで、あなたの猫さんに合った食事を選んで下さい。

ヒルズ猫用療養食の画像

■ ヒルズ 猫用療養食 http://item.rakuten.co.jp/matsunami/c/0000000104/

最後に

さて今回は、シルバー系猫さんのかかりやすい病気の予防と対策をお話させて頂きました。

誤解しないで頂きたいのは、『他の柄の猫と比べて』シルバー系の猫の下部尿路疾患の発生率が高いだけで

「ウチの子はシルバーじゃないから大丈夫」

というわけではありません。

どの猫さんにも病気になる可能性はありますが、普段の健康管理によって、そのリスクを大きく抑えられますよ、というお話です。

どんな症例でも、あなたの発見が早いほど、愛猫さんの体への負担が減ることは間違いありません。

日頃からのスキンシップを大切にして、猫さんの「異変」にいち早く気付ける飼い主さんでいて下さい。

この記事が少しでも、あなたと愛猫さんのお役に立てれば幸いです。

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